エドモン 名古屋山三郎
ヴィルフォール 名古屋虎之助
ダングラール 名古屋参九郎
モレル・ナポレオン・ヴァンパ 名古屋虎三郎
ファリア司祭 名古屋参駄右衛門
典獄 名古屋山之助
ヤコポ 名古屋参史郎
改編後、初岩窟王でした。
配信は見てたけど。
岩窟王の物語は、ちょい見せから始まっています。
エドモンが罪に陥れられるきっかけとなったエピソード。
初めて見た時は、ダングラールが、なんだかせっせと書いてる場面の意味が分からなかったのだけど、ちょい見せのヴィルフォールの「神とペンだけで」から繋がってたんですね。
ダングラールの書いた告発書によって、エドモンは収監された。
新しくなった巌窟王では、エドモンとダングラールがナポレオンと会った時のこと、2人の確執に至るエピソードが描かれています。
エドモン、頼もしいわ〜。
でも、ダングラールの言い分も分かるかも。
ダングラールに格別な非がないなら、ダングラールを飛び越えて、エドモンを船長にすることを全ての人に納得させなければ。
そして、そんなアブナイ手紙を、何も知らない若者に運ばせてはダメ!
よくよく考えてみると、ファラオン号の船長は、ナポレオン新派で、王党派打倒を企てる一味だったってことにならない?
けれども、船主であるモレルは、そのことを知らないんだよね。
陰謀渦巻くファラオン号。
全ては、エドモンがこの船に乗ったことから始まってたのかもしれない。
ワクワク💓
それから、エドモンが告発され、ヴィルフォールが、彼を無実の罪に陥れようとする経緯。
実は、モンテクリスト伯、読み始めました。でも、あまりに長いので挫折した。
だけど、この部分は読んだのよね。
それまでは、公正で、親身になって罪人に寄り添う良い検事だったのが、エドモンが預かった手紙が自分の父に宛てたものと知り、保身のため証拠を隠滅し、エドモンを収監して口を塞ごうとする。
ヴィルフォールは、正しい人だったのに。
その彼に道を誤らせるほどの事件。
ことの重みを知りました。
今回、ヴィルフォールがナポレオンの死に臨んだ際、「何もかも終わった…」というような空気を感じた。
それは、トラスケさんが意図したものなのか、そういうストーリー展開なのかは分からないけれど、確かに、全ては終わった。彼の犯した過ちも、もっと遡っては、ナポレオンとの出会いによって狂わされた父と自分の人生も。
全ては、ナポレオンという妄想狂の引き起こしたこと。
もとからそういう風に捉えるのが好きだったのだけど、よけいはっきりした。
あとは、第一部の終わり。
エドモンがヴィルフォールとダングラールへの復讐を誓う場面が追加された。
配信で初めて見た時は、ここに山場を持ってきたら、最後はどうなるの?と思ったけど、ラストもやはり復讐を誓う場面。
なんで、ダブってるんだろうなとつらつら考えてるんだけれども、ファリア司祭との時間があまりに愛しすぎて、ファリアの死への復讐に思えてくるけど、これは、エドモンが、無実の罪に陥れられ、社会から隔絶され、生きる希望もなく、長い長い孤独の中に過ごしたことへの復讐でなければならないからかなあ。
そろそろ極上の台本も仕上がっていることだろうし、約2ヶ月間の公演で、登場人物自身が関係を築き、物語が転がり始め、本来、意図していたこととは違う意味を持つこともあるだろう。
私は、それが大好きで、だからメジャーじゃないお芝居が好きなのかもしれない。
話が、どんどん紡がれていく。
今日も明日も同じであることを求められないから。
この改編は極上にどう繋がっていくのか。
まだ始まったばかりです。
意味の分からないところもある。
いろいろ考えたり、悟ったりするための時間がある。
楽しみです。
追記
ラストの言葉が暗示的というので、配信を見たら!
「筋書きはできている」って!
やっぱり〜
極上の筋書きに即した改編なんじゃない?
(考えすぎ〜😅でも、たのしー)