さて、続き。


2人は小屋に帰ってきて、生活感あふれる中で、セックスにもつれ込む。鍋釜洗濯物は降ってくるは、静かにしろ!と怒鳴られるは大騒ぎ。


でね、そんな喧騒の中、冗談めかして、明美がシゲさんに結婚してって言うの。


ドキッとするよね。

絶対、言ってはいけない一言だから。


一瞬、時が止まる。


で、覚悟を決めてシゲさんが、いいよと言うと、

もう明美は寝ちゃってるの。


「なんだ、寝たのか」って、優しく髪を漉いたり、明美が流産した時の傷跡にキスしたり。


えーん😭😭😭 


寝るわけないでしょ。

明美の優しさ。


明美の目から一筋の涙。

きっと、シゲさんも知ってたよね。明美が寝たふりしてくれてるのを。


この流産の傷跡


処置が遅れて、大事に至ったのよね


仕事してたというけれど、産みたいのに産みたいと言えなくて。産んであげられなかった赤ちゃん。


女の子だった。


シゲさんの娘から届いたエアメール。生まれなかったその子にも、ダンスを教えてあげたかったな。自分がそうしてもらったように。


普通の家の大切に育てられたお嬢さんだったんだね。それが、シゲさんに出会ってしまったから。


もし、赤ちゃんが生まれてたら、どうしたんだろう。


明美かシゲさん、どちらかが姿を消した気がする。


ただ2人、愛だけに生きるカタチが壊れてしまうから。


産みたかったけど、産めなかった赤ちゃん😭


シゲさんと明美、しんみりと話してるんだけど、「おしっこ」という明美に、ちっちゃい子にするみたいに、シゲさんがさせてやる。


それが、なんだか、生まれなかった赤ちゃんにしてやってるようで、明美の気持ちを思うと、もうもう!


😭😭😭


昔ね、トイレが外にあったりして、真っ暗だと怖いから、縁側から、そんな風にさせるというのがあった気がする。


いくらなんでも、私の時代はなかったので、はっきりはしないけど、うっすらとそんなことがあったような。


このお話、明らかに知らない世相が出てきて、それも時代が前後したりしてて、意味が分からなかったりすることもありました。


あったかいとこに行こうとかね。ひまわりのついたフェリーでとか。宮崎。


新婚旅行じゃん!

えーん😭😭😭


切なくて、優しくて、大好きなエピソードでした。


そして、時代を超えて、受け継いでいくということを思った。