水の高圧洗浄で家屋や路面を除染して

果たして意味があるでしょうか?

10月1日に
緊急避難準備区域の指定が解除されました。
その時、TV局のインタビューに、
一人のお爺さんが答えていらっしゃいました。
それがどうにも忘れられないのです。
爺:「家だけ除染してもダメ。山からやらないと」
イ:「これで戻れると思いますか?」
爺:「(質問を遮って)あームリムリ。」

お爺さんは多分、過去に何らかの形で
原子力に従事された方だと思います。
「車が遅い」の表現だと
何かチームに文句を言っている様に聞こえます。
「はい、車のせいにしやがった」と
噛み付く人も出ます。

でも
「僕たちは遅すぎた」の表現なら
どうでしょう?
チーム全体で何とかしなければならないという
気持ちが読み取れるでしょう。

言葉1つ文章1つで、
誤解を招く場合もあります。
記者にしてみれば、
どちらに書いても同じでしょうが。

いちモータースポーツファンとしては
悲しい限りです。
日本にモータースポーツ文化は
育っていませんからね。

「金持ちの道楽」
「ガソリン使ってまでやる意味が無い」

事故だけはニュースで取り上げるんですよね。
小河等の時もそうでした。
ストロンチウム90は
半減期約29年で
0.546MeVのβ線を放出し
イットリウム90に壊変します。

イットリウム90は
半減期約2日半で
2.28MeVのβ線を放出し
ジルコニウム90に壊変します。

ジルコニウム90は安定核種なので
放射線を出しません。

ストロンチウムは
カルシウムと性質が似ているので
摂取すると骨に蓄積します。
そこでずっーとβ線を放射し続けます。
造血細胞に影響が及べば、
白血病に至る可能性もあります。
また、β線は何らかの原子核に衝突すると、
X線を放射します。
(制動放射、制動X線)

さて、ここで
Tシャツを3枚ほど重ね着していると
イメージして下さい。

一枚目はジルコニウム90、
その上の二枚目はイットリウム90、
更にその上の三枚目はストロンチウム90です。
それらを実際の半減期に従って脱いでいくと
仮定しましょう。
脱ぐ行為そのものが、
放射線を放出している状態と言えます。


約30年経過しました。
ストロンチウム90はお腹が見えるくらいまで
めくれているでしょう。

イットリウム90もほぼ同じくらいまで
めくれているでしょう。

ジルコニウム90は安定核種なので、
30年前に着たままの状態です。


何が言いたいのか?

ストロンチウム90と
イットリウム90のβ線は
同時に放出されていると言いたいのです。

0.546MeV+2.28MeV=2.826MeVのβ線ではなく、

それぞれ2種類のβ線が放出されているのです。

イットリウム90の2.28MeVは
非常に高いエネルギーです。
崩壊エネルギーの高い低いの境目は、
1.0MeV=1,000,000eV=100万電子ボルトです。


放射性核種の壊変は、どれも同時進行です。
これがウランやプルトニウムであれば、
鉛に壊変して安定するまでに
十何種類もの放射性核種が
同時に放射線を出します。

ストロンチウム90とバーターの
イットリウム90については
誰も言いません。
報道もされていません。