Trade wars are loosing proposition
オバマは自由貿易をあらゆる場面で侵している。今回の相殺税は時限立法であり初年度35%、2年後は25%ということだが、中国側はこれに過大な反応をしたものである。オバマは他にも中国からのシームレス鋼板関税を35%から98%に引き上げている。中国はこれに対してフラット電気鋼板関税を100%上げた。米国政府は中国によるブロイラー輸入規制をWTO (世界貿易機構)に持ち込んだ。
中国に関しては、既に自国通貨である人民元の為替レート低額維持が国際的に問題化している。米連邦上院は為替を人為的に低く抑える国への相殺税適用のための立法作業を始めている。勿論狙いは中国だ。世界全てにとり、勿論中国にとってもそうであるが、人民元をより合理的為替レートに委ね、かかる通商戦争的展開を阻止することが共通の利益であることは論を待たない。
経済の停滞する米国だが、昨年度の輸出が6.7%増大したことはせめてもの朗報である。かかる時期に最も避けるべきは通商戦争の展開だ。連邦高裁は、下級審による「米商務省は、関連の無い部門の問題を理由に輸入相殺税をかけることは違法」との判決を支持した。つまりこれはオバマの違法行為であり、世界の通商を維持するのに貴重な判決である。
(12/26/11,WT/B2)