思い出のクルマ・第6弾はFFカペラセダン。
82-83年の、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したクルマである。

1BOXカーが流行った時、我が家のクルマもコスモAPからボンゴボンディに替わった。
その後4年…父のクルマ道楽も一段落して、ボンディを気に入って乗っていた。

しかしここで我が家に転機が訪れる…母が運転免許を取得したのだ。
母はマニュアル車、しかもコラムシフトのクルマは怖くて運転出来ないと言う。
そこで、普通のセダンのAT車を買おうということになった。

購入する時はディーラーに自分も一緒に行き、カタログとにらめっこ。
ワタクシ的には、スポーティータイプの2000GT-Xにして欲しかった。
しかしセールス氏の「2000なんて必要ありませんよ~」の言葉で、1800cc車に。
ならば1800ccのGT-Sに…と言うと、両親が「パワステがないからダメ」と。
ということで、自動的にグレードは1800SG-Xという事になった。

今度はボディーカラーでまた迷う。
CMに出ている「ミラノレッド」というワインレッドにして欲しいと、父に言う。
母も「私が乗るんならこの色でもいいかも…」と後押し。
で、一旦は「ミラノレッドのセダン1800SG-X」で決まっていた。

しかし契約の翌日、父がディーラーに電話をしている。
電話で父が「あぁそれからねぇ…色は白にしてーや!」と。

うそぉ!…というわけで、色は「ドーバーホワイト」という白になった。
ワタクシの意見がことごとく却下されて、ちょっと複雑な気分だったのを覚えている。
実際に納車された時には、そんな思いもすっかり忘れていたがw

当時のATは3速が主流で、このカペラももちろん3速ATだった。
そのせいか異常にエンジン回転数が高く、燃費もあまりよろしくなかったそうな。
装備は豪華で、AM/FMチューナーやパワーウインドーなども標準装備。
半ドア警告音が一般的なチャイムではなく、オルゴールが鳴る凝ったモノだった。

購入時期が良かったのか、フロントグリルにカー・オブ・ザ・イヤーの記念バッジが付いていた。
父の知人のカペラにはこのバッジは付いてなかったので、ちょっと嬉しかった…。

我が家はこのクルマに丸4年乗り、あちこちにドライブにも行った。
乗り心地も良く、長時間後席に乗っていても疲れないシートだったなぁ…。

地味ながらも日・米でカー・オブ・ザ・イヤーを獲っただけある、いいクルマだった。。。