広島市交通科学館で、「まぼろしのスーパーカー展」が開催されている。
今年の展示は、あまり目にする機会のないクルマがメインだ。


大阪から友人が来訪、一緒に見に行く事になった。
自分の愛車・MSアクセラは部品交換で入院中…父のベリーサで出動。


会場に着いたら、土曜の午後だけあって駐車場は満車。
係員の人の誘導に従い、通路に駐車する事となった。
館内に入ると、大勢の人・人・人…団体客もたくさんいる。


1Fには昨年同様、70年代にブームになったスーパーカーの展示が。
ランボルギーニ・カウンタック、フェラーリ512BBなど、当時の人気車だ。
じっくり見てから入場券を買い、2Fの特別展示室に向かう事にする。


ランボルギーニ・カウンタック LP5000S



2F特別展示室、ここに今回最大の目玉が展示されているのだ。
マツダRX500…かつて東洋工業から発表された幻のコンセプトカー。
それをレストアし、約30年ぶりに再び日の目を見ることになったのだ。


マツダRX500は、昭和45年の東京モーターショーに参考出品された、
ロータリーエンジン搭載のミッドシップスポーツカーである。
当時はコスモスポーツの後継として、市販も検討された。


その後、ディーラーなどのイベント展示などに使用されたりしたが、
いつの間にか忽然と姿を消し、幻のREスポーツとして語り継がれた。
RX500の実車は緑、黄、シルバーの3台存在すると言われていたが、
実際には1台の車をオールペンし直していたので、1台しか存在しない。
現在は、シルバーに塗装されている。


マツダRX500


今回実車を見た第一印象は、かなり全長が長いな…という感じ。
それにしても、70年代前半のデザインとは思えないカッコ良さ。
今市販されても、全く違和感のないスタイルだと思う。


かつて父が、ディーラーでこの車のポスターを貰って来てくれて、
それを見て憧れた自分は、ここで実車を見ることが出来て大満足!
これが見れただけで、来た甲斐があった…。


同じ部屋には、幻の国産スーパーカー、童夢・零も展示されていた。
これは市販を前提として作られたのだが、当時の運輸省が難色を示し、
型式認定が得られず、結局市販化もお流れになってしまったのだ。


童夢・零


当時のスーパーカーの特徴である角ばったスタイルは、力強さを感じる。
時代が悪かったのか、市販されなかったのが本当に残念な車である。


今年の企画展は、去年と比べたら楽しさは数倍上だった。
連日の大入りが、それを物語っている。
来年もまた、珍しい車を集めて開催してもらいたいものである。。。