彼女が退院してきて5日目の夜

SecondLifeで待ち合わせ
なんだか様子がおかしい

夕方あたりから
また話せなくなったと言う

退院時は、
俺の聞いた感じで
以前の95%くらい話せていた

助詞はある。
脳梗塞の初日ほど酷くは無いものの
以前の50%ほどだ


彼女は
また話せなくなるとは
思っていなかったので
とても沈んでいた


痺れや、歩行、
コップに水を入れる空間認知などは
問題ないと言うので


“一度損傷したのだから
良い日 悪い日があるんだろう。
時間かけてリハビリしていこう“


翌日に、もう一度
病院へ行くように勧めて
その日の通話を終えた

その日の話し始めよりも
良くなる気配は無かった



翌日、
病院へ行った彼女から
“そのまま入院になった“
と連絡がきた

再びの脳梗塞

昨日の夜
失語症以外の症状が無いからと
安易に結論づけてしまった事を悔やんだ

救急車を呼んで、病院に行くように
強く勧めるべきだった


今回も、不幸中の幸いで
緊急手術とは
ならなかったので
ひとまずホッとした。
点滴、投薬での様子見入院

俺の判断ミスで…




入院中に来るメッセージが減った

遠慮してなのか

認知的に、以前のように
あれこれと気が回らないのか

ただ入院生活で動画や読書や
何か時間を潰すものを見つけたのか

普段使用していたiPadではなく
置引の件(前回日記参照)で
慣れないiPadを使用しているからか


メッセージの文面は、
しっかりしているようで
時折おかしい


きっと前回時のように
“劇的に戻った!“ とはならず、
今現状の会話が
今後の基準になるのだろう。


ここから リハビリで回復していく
時間をかけて。


身内が失語症を経験している
という友人の話を聞いたり。
記事、コラムなどを読んでみたり。

半年、1年、数年


おしゃべり好きの君だから
きっと人より早く回復するよ


上手く話せず、もどかしい
伝わらず、モヤモヤする
本人的には、辛いだろう


“話せないから、話さない“
には、ならないで。


ゆっくりでいい
時間がかかってもいい
おしゃべり好きの君が好きなんだ


また一緒に映画やドラマを観て
感想を語り合おう


声にならない声が
静かに、遠く、近く、きこえてくるんだ