『~最高のラストパス、 その1冊が人生を変える~』
出版のその先を応援 日本一著者と近い出版社
【mission】(*^^*) 【vision】(/・ω・)/
助け合い(愛)で未来をつくる 社会貢献を通じて人をつくる
ギャラクシーブックスの栢木です
ブログを見ていただきありがとうございます
このブログではギャラクシーブックスの取り組みや
私個人の取り組みをちょこちょこアップしていきたいと思います
少しでも多くの方にギャラクシーブックスを
知っていただければと思いますので宜しくお願いします
galaxy株式会社
代表取締役社長加戸昌哉の書籍『音色』を紹介
『音色』にはギャラクシーブックスが
これまで歩んできた全てが書かれております
良いとき、悪いとき、きつかったこと、楽しかったこと
包み隠さず全てを書いてますので
ギャラクシーブックスを知りたい方は是非見てください
毎週月曜日、水曜日、金曜日に
アップさせて頂きますので、宜しくお願いします
-音色- 目次
0.「まえがき」
第1章 始まりの音 第2章 揺れ動く音 第3章 崩れる音
1.「原点」 5.「巣立」 9.「MBO」
2.「拡大」 6.「始動」 10.「崩壊」
3.「売却」 7.「難局」 11.「絶望」
4.「M&A」 8.「宣告」 12.「希望」
第4章 願いの音 第5章 軌跡の音
13.「再起」 17.「応援」
14.「不覚」 18.「創案」
15.「前進」 19.「結実」
16.「夢中」 20.「出発」
最終章 軌跡の音
「出発」
―2020年1月―
今年は初々しい気持ちでスタートを切ることができた。ほんの少しだけ、会社の成長や社員の成長に浸っている自分がいた。今年はどんな展開になるのだろうとポジティブな思考がワクワクさせてくれていた。
すでに第1四半期にやらないといけないことは決まっている。順を追ってここまできたけど、まだ実装できていないことがある。
galaxy1本化計画
もしここまで這い上がれたのであれば必須だと感じていた。大阪と東京、2拠点の間にはどうしてもズレが出てしまいスピードが落ちる。
社員の成長も大阪と東京で差が出てくる現状に違和感があり、原点に戻って大阪本社の1本にして東京は撤退させる。
全国各地、もっといえば海外在住の著者も抱えているが、世の中はオンラインで簡単に顔を合わせられる便利な時代。昨年から円滑にできる方法を試していたやり方を社員に落とし込めば柔軟に対応できる。これで著者を困らせることもない。
大阪へ引っ越しができない社員もいるが、部署によってはリモートワークで十分可能。3月末で東京は撤退、4月から1本化し、このタイミングで勢いをつけるために採用もする。
足りないポジションを埋めてもらう。そのポジションは信頼のある誠実なビジネスマンである前職の先輩と決めていた。自分にはない強みを持ち、きっと自分のメンターにもなる。一気に勝負をするタイミングだ。
新規事業の先駆けとしてやってみたgalaxyTVで得られたことは予想以上に大きかった。
著者と著者、著者と発信は間違いなく自社には必要だった。その発想を元に著者オフ会という名の食事会も開催。久々に会う著者も参加してくれ楽しい時間を大勢で過ごす、そんな機会にも恵まれた。
あくまで主役は著者。不慣れなアテンドだけど著者は優しく、みんながフォローしてくれたから成立した。
今年は主要都市で著者オフ会を開催していこう。そこにまたヒントがある。今年の目標でもある著者を応援する土台を固めていく。
やっとここまでこられた。
リストラ宣言から約1年半、ようやく辿り着いたこの景色は眩しかった。ワクワクする気持ちは抑えきれない。我慢して走り続けたご褒美のような感覚を味わったからこそ、また次の景色を目指そうとも思える。
自分の経営スタイルを這い上がりスタートアップ経営と呼ぶようにして自分を鼓舞することも多かった。そんなgalaxyはまもなく新体制となり出発する。
あの日、泣き崩れた公園へ足を運んでみると、そこは閑散としていた。それでもこの公園は自分にとっては大切な場所。来るたびに当時を思い出し初心に戻れる。
空を見上げ心の中で感謝を伝える。
次へ、また次へと進めているのは周りに助けられている証拠でもあり、自分を変えてくれている仲間がいてくれているから。
次にここへ来るときはどうなっているのだろうか。もちろん今より会社が成長できているように、誰よりも熱く走り続ける。
支えてくれているみんな、いつもありがとう。
―2020年4月1日―
「今日から新体制。みんな、よろしくな」
休む間もなく幕を開けた。自社の向く先を提唱し、そこに進む意思を示した。あとは描いたとおりに行動をするだけ。
ここまでの我慢は多かった。その分、今から我慢をした分までこの会社で取り返す。一気にドライブをかけようとしていた。
ただひとつ、嫌な予感がする。今まで誰もが経験したことのない、歴史を変えるくらいのことが起きてしまう。
新型コロナウイルスだ。
2月から本格的に拡大した新型コロナウイルスにより、過去最大の大不況が目の前まで迫っている。まさかこんなにも世界中でインパクトがあるなんて予想を遥かに超えていた。
緊急事態宣言に伴い人々は自粛。企業や店舗の倒産、失業者が相次ぐ。ここまで順調に進めてきて、さぁ今から新たな出発というタイミングでこの事態が襲いかかってきて、よっぽど世の中は甘くないものだと突きつけられた。
自社にも大きく影響が出ることは安易に想像ができる。こんなかたちでまた腹をくくるときがくるとは思ってもいなかった。
もしかするとこの1年半は再出発のための準備ではなく、コロナ不況に打ち勝つための準備だったのかもしれない。そんな錯覚すら起こしてしまう。
でも、きっと大丈夫。あんなに苦しい時期を乗り越えられたのだから。あの経験で全員が強くなり、全員が覚悟できている。だからきっと大丈夫。この物語はまだ終わらせることはできない。
本当の戦いは今から始まる。
生涯をかけてビジネスという戦場に立たされる。どんな壁が立ちはだかろうと戦い続ける使命がある。
コロナウイルスの拡大により企業の倒産は後を絶たない。人々のライフスタイルも一気に変化が訪れ、柔軟な対応が求められている。今から起きる大不況からは誰も逃げることはできず、今と向き合わなといけない。
そう考えるとこれまでの経験は決して無駄じゃなかった。今は悲鳴を上げることなく強気で自分を保てている。
この先、もしかするとどこかでくたばっているのかもしれないが、そうなったとしても後悔はない。必死で戦う覚悟はもう数年前からできている。むしろ、こんな事態になってしまったからより固い意志決定につながるきっかけにもなっている。
誰かの想いをカタチにしていく。人も企業もサービスも、生まれたからには必ず物語がある。突然始まったgalaxyにも意味がある。
大不況、出版不況といわれる中でもやりたいことを見つけ、角度を変えチャンスを掴む。多様化される現代において書籍は書店流通だけが正解ではない。それぞれの分野で需要がある場所がきっとある。
著者との交流から本当の困りごとを解決に導くことだって必要とされている。galaxyだからできる付加価値を見つけ出し、独自の世界観をつくり上げる。
胸を張ってこの看板を背負えるようにこれからも学び、挑戦し、ビジネスを堪能していくと決めている。
全員が主役になれる環境を提供していくとともに、この物語の続きをつくっていく。そして、みんなが笑顔になれる音色を奏でることを約束する。
僕たちはまだ、旅の途中だ。
「音色」 完。