『~最高のラストパス、 その1冊が人生を変える~』
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 助け合い(愛)で未来をつくる   社会貢献を通じて人をつくる

 

ギャラクシーブックスの栢木ですサッカー

ブログを見ていただきありがとうございます照れ

このブログではギャラクシーブックスの取り組みや

私個人の取り組みをちょこちょこアップしていきたいと思いますチョキ

少しでも多くの方にギャラクシーブックスを

知っていただければと思いますので宜しくお願いします!!

 

galaxy株式会社 

代表取締役社長加戸昌哉の書籍『音色』を紹介!!

 

『音色』にはギャラクシーブックスが

これまで歩んできた全てが書かれております照れ

 

良いとき、悪いとき、きつかったこと、楽しかったこと

包み隠さず全てを書いてますので

ギャラクシーブックスを知りたい方は是非見てください目目

 

毎週月曜日、水曜日、金曜日に

アップさせて頂きますので、宜しくお願いします!!

 

 

-音色- 目次
  0.「まえがき」  

第1章 始まりの音    第2章 揺れ動く音    第3章 崩れる音 
1.「原点」          5.「巣立」          9.「MBO」
 2.「拡大」           6.「始動」          10.「崩壊」
 3.「売却」          7.「難局」          11.「絶望」
 4.「M&A」          8.「宣告」          12.「希望」

第4章 願いの音     第5章 軌跡の音 
13.「再起」          17.「応援」
14.「不覚」          18.「創案」
15.「前進」          19.「結実」
16.「夢中」          20.「出発」

 

第4章 願いの音 

「夢中」

―2019年4月―

 今年は寒さが残る春となっていた。街を歩けば新社会人をたくさん見かける初々しい季節でもある。

 あの日、泣き崩れた公園には綺麗な桜が咲いていた。

 ここに立っている感触が全然違う。もし再生計画を諦めていたら、二度とここに来ることはなかった。真っ暗な冬を越え、気づけば明るい春を迎えることができていた。

 1月から始まった第1四半期は黒字着地、書籍リリース数も昨年より上振れする結果となった。

 次の挑戦と課題を明確にして第2四半期に踏み入れようとしている。限られた時間の中で勝負しないといけないと思うと、無駄な日なんて1日もない。毎日を本気で生きないとこの火はすぐに消えてしまう。

 勢いを止めないよう第2四半期に向けての決起会を大阪で開催することにした。全員が集合し、この喜びを共有する。そして次に向けての課題、役割、目標を発表する。

 時間の経過とともにそれぞれの役割も変化していく。全員が理解した上で最短距離を最速で。

 全員が活躍した第1四半期の中、ささやかながらバリュー賞を送ることができた。社員の提案で準備したビンゴ大会では大した景品は用意できなかったが、それでも盛り上がれるメンバーを見てうれしく思えた。

 
 このチームは本当に強い。なにかすごいことを成し遂げられる集団かもしれない。そのためには地に足をつけ、きっちりとしたビジネスを学ぶ姿勢が必要であり、素直な気持ちは絶対に忘れてはいけない。

 年功序列は一切ない考え方はそのままに、新たなステージへ進む。

 未来を描ける会社になるため全員で考え行動していく。なんのためにこの会社があり、誰に必要とされているのか。

  なにを解決するためにこの会社はあって、なにを追求すべきなのか。そこが明確でないとどこかで終わりを迎えてしまう。

 そんなことを考えると成功体験よりも失敗体験のほうがよっぽど成長につながる。どんな経験にも必ず意味がある。誰かと出会い、なにかの縁がありこんな経験をさせてもらっている。周りにいてくれている人たちをこれからずっと大切にしないといけない。

 良いときも悪いときも一緒にいてくれる仲間。助け合いのある環境の中、今までにない景色を見たくて、やりたいことを見つけかたちにしてく。

 チャンスもピンチもたったひとつの決断でどう転ぶかはわからない。ひとつのきっかけで環境は一変していくことを学ばせてもらっていることに感謝しないといけない。

 昨年の秋以降からは本当に苦しかった。もう二度と戻りたくない過去ではあるが、ありがたいことにビジネスにおいてのひとつの勝ちパターンを見つけることができた。
 

 夢中になること。
 

 どんな努力にも負けないこの夢中。この感覚を肌で感じることができた期間は貴重な経験となった。

 夢中になることで結果は数字でついてきた。人は時に試練を与えられるもの。決して無駄な試練なんてないと思える姿勢が大切なのかもしれない。



―2019年5月―

 31年続いた「平成」の世が幕を下ろし、「令和」の扉が開かれた。このことがあり今年に限り10連休となった。

 この休暇は会社を経営している側からすると非常に恐ろしい休暇ではあるが、逆にチャンスと考える。5月のスタートをしっかりと踏み出せるように、連休のど真ん中、大阪で合宿を開催した。

 朝から夜まで短期、中期のことを話し合った。現状の課題やタスクも明確になる。3年後のイメージも共有し、それに向かって今なにをしないといけないのか線を引く。

 それぞれがどんなポジションにいて、どうなっていたいのか、この会社を使ってどんなことをしたいのか。普段は話さないこともディスカッションできる機会をつくった。

 10時間ほどのミーティングだったが、終わったころには全員が疲れ切っていた。それでいい。これからの会社を牽引していかなければいけない。

 その気持ちと行動があれば3年後、必ず個人も会社も成長できている。このgalaxyで必ず令和時代に爪痕を残そう。
 

 沈みきった会社はこの数カ月で一時的に立て直すことはできた。全員が歯を食いしばった結果である。資金がある環境から一変して底を生きる環境になり、毎日生きるか死ぬかをみんなと一緒に過ごした。

 油断は決してできないが、窮地から這い上がれ、今では少しずつ資金を貯められるまでになっている。次のステージではまた資金を必要とするかもしれない。

 もう資金アウト寸前になるようなことをしてはいけない。大きく舵を切って持ちこたえられたとはいえ、もうこりごりである。

 めっきり小さな組織になったが、今までで一番充実している。

 毎日なんらかの問題が発生するが、全員で助け合えばなんとかなる。成長が止まりそうな予兆があれば誰かが刺激する。もちろんみんなには仕事以外のプライベートも充実できるよう心から願っている。
 

 ちょっとした息抜きに時間を使うことができたのは久々の感覚だった。ゴールデンウィークに開催した河川敷でのバーベキュー。ここまで耐えてくれた社員の家族と顔を合わすと自然と背負っている責任を再認識することができた。

 自分が抱えているのは目の前の社員だけではなく、その家族ももちろん含まれる。どんなことがあっても裏切ることはできない。こんなにも楽しそうな仲間に囲まれ夢を追いかけられる立場がいかに貴重か、ひとり胸が熱くなっていた。

 全員が一丸となれば、きっと最高の音色を響かせることができる。

 

 まだ誰にも言えなかったが粛々と動き出そうとしていることがすでにある。まだ耳にしたことのない音色を響かせるひとつの手段。それはまだ自分の手で成し遂げたことのないことでもあった。

 法人設立、M&A、MBO、そして企業再生。その次に挑戦したいことはすでに決まっていた。 
 

 きっと最高の音色に違いない。