『~最高のラストパス、 その1冊が人生を変える~』
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助け合い(愛)で未来をつくる 社会貢献を通じて人をつくる
ギャラクシーブックスの栢木です
ブログを見ていただきありがとうございます
このブログではギャラクシーブックスの取り組みや
私個人の取り組みをちょこちょこアップしていきたいと思います
少しでも多くの方にギャラクシーブックスを
知っていただければと思いますので宜しくお願いします
galaxy株式会社
代表取締役社長加戸昌哉の書籍『音色』を紹介
『音色』にはギャラクシーブックスが
これまで歩んできた全てが書かれております
良いとき、悪いとき、きつかったこと、楽しかったこと
包み隠さず全てを書いてますので
ギャラクシーブックスを知りたい方は是非見てください
毎週月曜日、水曜日、金曜日に
アップさせて頂きますので、宜しくお願いします
-音色- 目次
0.「まえがき」
第1章 始まりの音 第2章 揺れ動く音 第3章 崩れる音
1.「原点」 5.「巣立」 9.「MBO」
2.「拡大」 6.「始動」 10.「崩壊」
3.「売却」 7.「難局」 11.「絶望」
4.「M&A」 8.「宣告」 12.「希望」
第4章 願いの音 第5章 軌跡の音
13.「再起」 17.「応援」
14.「不覚」 18.「創案」
15.「前進」 19.「結実」
16.「夢中」 20.「出発」
第4章 願いの音
「前進」
―2019年2月―
あるフレーズをよく耳にしていた。「原体験・ストーリー」という言葉である。あらゆる誰かの、あらゆる企業の原体験となるストーリーを残し、伝えていくことはできないか。
2019年2月、akippa株式会社は10周年を迎えた。本当に素晴らしいことである。昨年末から知っていたが、窮地のまっただ中でお祝いどころか、akippaメンバーには助けられていた時期でもあった。
この10周年でなにかお礼ができないかと考えてみるがお金はない。どんどんと成長していくakippaを振り返ったとき、ちょっとした疑問が浮かんだ。
最近入社した社員やその家族は、どんな道のりでここまで成長してきたのかを知っているのだろうか。10年前、どんな想いで代表は起業し、どんな成功や失敗を今に至るまでにしてきたのか。
もしそれを知らない社員がいるのであれば、知ることでもっと自社のことを好きになるのではないだろうか。
実はネットを見れば過去から今まで遡れることは知っていた。ネタは十分ある。書籍にして10周年のお祝いにしよう。
とりあえず書籍になるようにまとめる作業に入った。もちろんこれは販売目的ではない。お祝いであり、akippaのみんなに読んでほしい。そして自分たちが働く企業をより知ってくれればそれだけでうれしい。これが目的だったから許可は取らずに進めた。
2月末までに完成させ、サプライズでプレゼントしよう。
自社で書籍をつくれる、これは強みでしかない。社史のような高価でかたいものではなく、もっとライトに企業の歴史を知れる書籍はWebとは一味違うものに仕上がることは想像できる。
企業には必ず原体験があり、ストーリーがある。そこには代表の熱い想いが必ずある。この想いを残し、伝えていく。その企業を応援してくれるファンも増えるかもしれない。
これは未来の新商材にもなると確信していた。事例として第1号にピッタリの企業、akippa株式会社。法人営業の計画をつくり、今と未来の両方を具現化して進めるようにかたちをつくる。
まだ赤字体質で土台づくりにしか手がつかないと思っていたが、同時に今までにないことも実行することになった。その分の業務量は一気に増えてしまうが、それでもやると決めた瞬間、腹をくくり勝負する姿勢ではっきりと見えた。
未来をつくる社員やパートナーに企業のストーリーを知ってもらう。残すこと、伝えることに挑戦する「Miraito」が誕生した。
今までになかったスピードでの立て直しと既存事業、新たな商材開発を同時に進めながらも絶対に達成しないといけないラインを全員が理解してくれていた。
誰かが困っていたら誰かが助ける、そんな場面を垣間見ることも多くなった。この局面を乗り越えた先にはどんなことにでも挑戦できる組織になっているはず。
売上以外の目標もたくさんでき、雰囲気はかなりいい。しっかりと手をつなぎ、高い目標に向かって走った1カ月間。全員がこの熱い風を肌で感じていたに違いない。
日数が少ない2月に限っては毎年苦戦を強いられるにもかかわらず、最終週にはそれとなくいい手応えをつかんでいた。浮き足立つ気持ちは抑え、いつもより冷静になっている。最後の最後まで油断はできないという緊張感はかなり大きい。
2月最終日、大阪と東京をオンラインでつなぎ、全員を集めて結果を発表することにした。
急遽つないだことにより社員は不安そうな顔をしているように見えた。同時に、全員がすべての力を出し切った後の顔にも見えた。そんな中、すべてを報告する。
売上目標、大幅達成。
2月、黒字着地確定。
疲れが一気に飛んでいくような拍手、全員が笑顔になり騒ぎだした。どう立て直せばいいのかわからなかった12月から再生計画が始まり、まさかこの短期間で黒字の月がくるとは思ってもいなかった。
手に汗握る感覚は達成しないとつかめない。だからこそ心から喜べた。よく考えてみると、こんなにうれしいと思える月末はいつ振りだろう。
振り返ればこの1年、赤字続きの会社になってしまっていた。社員と喜びを共有する機会もなくなり、希望の光が一切なくなっていた。
これから取り戻さないといけないことはまだまだ多い。休んでいる時間はないことはわかっている。
短期的な施策だけでは必ずどこかでその反動はやってくる。一時的な喜びにいつまでも浸っていてはまた同じことを繰り返す。
課題をひとつずつクリアしていき、新たな可能性を見つけ、それぞれが最大のパフォーマンスを発揮できる環境をいち早くつくらないといけない。
この火だけは絶対に消すことはできない。