『~最高のラストパス、 その1冊が人生を変える~』
出版のその先を応援 日本一著者と近い出版社

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 助け合い(愛)で未来をつくる   社会貢献を通じて人をつくる

 

ギャラクシーブックスの栢木ですサッカー

ブログを見ていただきありがとうございます照れ

このブログではギャラクシーブックスの取り組みや

私個人の取り組みをちょこちょこアップしていきたいと思いますチョキ

少しでも多くの方にギャラクシーブックスを

知っていただければと思いますので宜しくお願いします!!

 

galaxy株式会社 

代表取締役社長加戸昌哉の書籍『音色』を紹介!!

 

『音色』にはギャラクシーブックスが

これまで歩んできた全てが書かれております照れ

 

良いとき、悪いとき、きつかったこと、楽しかったこと

包み隠さず全てを書いてますので

ギャラクシーブックスを知りたい方は是非見てください目目

 

毎週月曜日、水曜日、金曜日に

アップさせて頂きますので、宜しくお願いします!!

 

 

-音色- 目次
  0.「まえがき」  

第1章 始まりの音    第2章 揺れ動く音    第3章 崩れる音 
1.「原点」          5.「巣立」          9.「MBO」
 2.「拡大」           6.「始動」          10.「崩壊」
 3.「売却」          7.「難局」          11.「絶望」
 4.「M&A」          8.「宣告」          12.「希望」

第4章 願いの音     第5章 軌跡の音 
13.「再起」          17.「応援」
14.「不覚」          18.「創案」
15.「前進」          19.「結実」
16.「夢中」          20.「出発」

 

第2章 揺れ動く音

「宣告」

―2018年1月―

 毎年のように慌ただしく新たな期が始まる。各拠点に目標数字を開示してそれに向かってもらう。一方で今だからできる計画も立てていた。

 初めての社員旅行だ。

 これには賛否はあったが、ここまで頑張ってくれたご褒美の感覚で決裁をしていた。こうやって今があることは社員やアルバイトのお陰である。楽しい思い出づくりができる会社であればそれもありだと。

 そして今期は絶対に達成する。決起会の要素も含めるとするならここに投資してもいいと考えていた。

 

 それ以外にも新たな挑戦も計画に入れていた。

 春には「子育てママ応援プロジェクト」を開始した。子育てママ向けの書籍に注目し、悩んでいるママたちに行政を通じて無償で提供し、読んでもらうという活動である。

 たくさんの書籍を発行しているのだから、社会へなにか貢献できないかというところから始まり、子育てママやパパの指針になる書籍を寄贈。

 寄贈といってもなかなか一見で受けつけてくれるものではなく、市や区を順に通してコツコツと積み上げていく活動となる。

 他にも自社メディアとして「conetto」の立ち上げも始めていた。出版した著者からよくもらう言葉がある。

「もっと自分の知識を広めて人の役に立ちたい」
「本当に困っている人、悩んでいる人に知識を届けたい」

 conettoにはそんな著者の想いを実現するための架け橋を担ってもらう、著者と読者をつなぐメディアをつくりたいと思って立ち上げた。

 書籍の広報、著者満足度の向上を考えることはもちろん、そもそも著者と読者をつなげることはすごいことだと思って制作を進めていた。

 galaxyで書籍を発行するとその体験ができる。読者からの相談や仕事依頼を直接受けられる窓口ができれば出版後の展開も考えられる。各ジャンルで悩みや困りを持つ人は多くいることはわかっていた。

 そんな人たちの救いになれたら意味はある。

 収益化は先になるが、誰かの役に立つことができるのであればやってみたい。リリース済み書籍の一部を記事にして配信。著者プロフィールも一気に作成し公開となった。

 2018年は今までできなかったことにも挑戦していく。会社にとって良い刺激を与えていく。

 そしてgalaxybooksを宣伝していきたい、そんな気持ちが大きくなっていた。

 

―2018年7月―

 あっという間に半年が過ぎた。

 新たなチャレンジはできたものの、業績は未達成の連続だった。どう考えても良くない状況であり、親会社はどんどん冷めていく。数字がすべて、だけど結果が伴っていない現実。

 単体としても運営に支障が出てくるほどだった。しかしこの危機感は社員には伝わっていなかった。社内はいつもどおりの雰囲気で上半期の幕を下ろした。

 

 7月に入ってすぐ、半期の決起集会を開催することになった。今までのように結果報告、そして残り半期の目標を開示する。

 業績がすべてと頭ではわかっていても、それ以外のチャレンジがないと続かないと思っていた。だからあえていつもどおりの集会のかたちをとる。

 このころには社員やアルバイトの出入りも目立つようになっていて、ほとんど話したことのない社員も増えていた。

 残り半期は達成させないといけない。親会社をあっと言わせたい、そんな気持ちは強くなっていた。

 いつもどおり自分たちの目標を立てて進んでもらう。galaxyとショーケース・ティービー、年末にはきっと笑って過ごせている。そんな目標も芽生えていた。

 決起会当日の夕方、ショーケース・ティービー代表が大阪へ。

 予定には入っていたがメインの話は聞いていなかった。おそらく残り半期についての構想を伺う面談であろう。

 現状はかなり業績を落としている。上半期のことで言い返すことはひとつもできない。

 残り半期の進め方、現状課題、組織、採用、すべての洗い出しをしないといけない。そんな内容を約束の時間までにまとめていた。

 近くの喫茶店で面談が始まった。淡々と話を進めていく内容は上半期の反省、現状報告、そのほとんどが厳しい言葉だった。この辺りを1時間ほど話した。

 親会社、株主としての意見にはなにも逆らえない。ましてや結果が出せなかった子会社である。とにかく詰められるだけの時間を過ごすことになった。

 仕方ない、割り切ろう。

 心ではそう唱えていた。一定の話が終わり、ふとこんな質問をされた。

「galaxyのことは好きですか?」

 なにを改まった質問かと思った。振り返ればいろいろあったが結局は好きである。

 嫌いであればきっともうここにはいない。少しだけ間を置いてそのままを答えた。

「好きです」

 代表はこの面談中ほとんど険しい顔をしていたが、この質問の答えを聞いた瞬間、ようやくニコッと笑顔になった。

 この質問の本質はわかっていないが、そんなに大きな理由はないと思っていた。

 
  しかし次の瞬間、代表の口からまさかの言葉が飛び出した。

 

 「独立、してくれないか?」