牡蠣食えば 鐘が鳴るなり ノートルダム
ヘムレン
「これは何を歌った句でしょ~か?」と浜ちゃんから振られて「パリのビストロで好物の牡蠣を食べ始めたらノートルダム寺院の鐘が遠くから聴こえてきてジ~ンと詫び寂びを感じた時の句です。」と答える。すると梅沢さんから「下五(しもご) の字余りが残念だな~!」と指摘され、夏井先生から「この句のポイントは、中七(なかしち)の是非、です。」とコメントされそうである。ここでCM
(TVで超面白いプレバト見てる人にしか分からないネタ)
平成最後のノートルダム寺院散歩は、ある意味そのまま最後の……になってしまった。
パリの良さは不変、変わらないところにある気もする。美術館の常設展示のように大切な人と見た作品やシンボルがそこにいけば必ず変わらずに存在しているというタイムマシンのような街というのも魅力のひとつ、だ。歴史の中で何度も破壊されてきた街じゃないかという人もいるが、過失で失うのは誰のメリットにもならない意味のないことで、やるせなく残念なことだ。。
ホテルの朝食ブュッフェは限界以上に食べてしまうことがあるので要注意。
まず向かったのは某カード会社が主要都市に開設しているみんな大好きJC⚫プラザラウンジ。
帰国便のアップグレードの関係でバウチャーをプリントアウトするついでに美術館のチケットや地下鉄回数券のゲット、絵はがきやガイドブックにはない何かお勧めの旬なイベントやビストロ情報などを伺うのである。前回訪れた時は若い女性客でごったがえしていたので朝イチで向かう。
カルティエ本店の前にあるビルは以前訪れた時とは場所が変わっていたようで、
エレベーター乗り場が見つけ難く、二回ほどいったり来たり。ちょっと入り込んだ所にあるのをやっと見つけて4Fまで上がる。プラザの中は拍子抜けするほどガラガラで直ぐに「どうぞ」と促されカウンターに座る。担当の方が着座する迄待っていると、聞くともなしに先客のお隣さんがエキサイトして話す電話の声が耳に入ってきた。
どうもノートルダムあたりで全財産が入ったバッグを盗まれたらしい。。パスポートも一緒だったらしい。。えっ!クレジットカードも。。おお、可哀想に。。
聞けば聞くほど悲惨で可哀想な「ノートルダムの銭無し男」だねとコソコソと筆談でネーミングしてみた。
深く同情するがどうしようもない。
せめて、もう二度と誰もこんな悲劇は繰り返されませんように……と自分の持ち物管理を今一度しっかりしようと心に戒めて何して楽しもうか相談に入った。
対応頂いた日本人女性スタッフがとても感じよい方で、レストランの予約手配をしてもらったり滞在期間で何をしようか殆どここで固めることが出来た。
コップに残ったお茶をグイと一気飲みしてから立ち上がり、念入りに上着のポケットから財布を取り出しセーター下のシャツのポケットに入れ換えて、その上をおまじないの様にポンポンと手のひらで叩いてからプラザを出た。
ちなみに席を立つとき、お隣さんの電話はまだ続いていた・・
今日は雑貨屋→古本屋→凱旋門→ルーヴルを基本ルートにして、
いつものように適当に面白そうなものを見つけたら道草しながら巡ることにした。
つづく
ではでは