イタリアではイカスミパスタの墨はコウイカの墨を使うらしい。

コウイカをイタリア語ではセッピアと呼ぶ。

イカスミはイタリア語で

ネロ(黒)・ディ・セッピア(コウイカ)

だ。

セッピアは、セピア色の語源。昔の写真が年月を経て色褪せるとコウイカの墨を重ねて書いた絵画と似た感じになることからセピアカラーと言うのだそうな。
あ、話が本題からそれてしまったようだ…いかん、イカん、どうもスミません。。
 
話をレストランに戻そう。
 
 
 
最初に運ばれてきたのはアサリだ。ボールのようなお皿に小粒なのがてんこ盛り。
やけに小さいので季節的にハズレなのかなと思いつつ、貝のかたっぽを指先でつまんでクチビルを近づけ、チュルっと吸い込むように口に入れる。ぉ…小粒でもピリリと、旨い!
運んできたお姉さんがこちらの反応を伺っているので…芸能人の食レポの様に周りを一通り見渡してから一拍置いて、「  おおっ!」「…ブォ~ノ~!」(伊語で「うんま~い!」)とNHKの「旅するイタリア語」を三回見て唯一覚えた単語にリアクション付けてその美味しさを讃えてみたら、満足そうに奥へと帰っていった。
白ワインとの相性、よーしグッド!
 
 
 
そしていよいよお待ちかねのセッピア(イカスミ)スパゲッティのご登場。
ワインのテイスティングの様に少な目な量をフォークに絡めて口に運ぶ……はむ…ふむむ…三回噛んで三拍待つ。その度に濃厚なイカスミと上質なオリーブオイルが溶け合って口の中に豊潤な海の幸の風味が一斉に押し寄せてくる…
これぞまさに柳葉さんも翔さんもビックリな
"一斉風味セピア!!"  な味覚…m(uu)m
ではあるまいか。
などと旨いこと言っても反応待ちナウなイタリア人のお姉さんには伝わるはずはない。
今度は三拍置いてから周りを一通り見渡して
「今まで食べたなかで一番美味しい~!(ハートマーク)」と、その美味しさを讃えたが日本語だったのでお姉さんはなんとなく喜んでるなという雰囲気だけ掴んでヨシヨシと戻っていった。
いゃ~、マジで美味しい。やれ、パスタなんか茹でる時間さえ同じにすればどこで食べても同じとか、やれ、値段やお店の雰囲気が違うだけで味は変わらないとかいう素人な日本人がなんと多いことか。チッチッチ全く分かってないぜである。
 
便利な世の中とは関係ないがイカスミを最初に食べた人の勇気ある行動と人類への多大なる貢献に感謝を込めて表彰状を贈りたい。
この為にわざわざヴェネツィアまでやって来て本当によかった。ありがとう同僚、ありがとうイカスミ、ありがとうヴェネツィア!
 
お姉さんお勧めのタキタキソースステーキは甘辛なトマトソース。
これはこれでソースはかなり美味しかったんだけど 素材が……タイミングがね、悪かった。。フィレンツェのステーキ食べた翌日だ。。
舌は一度贅沢を覚えると元には戻れない。
バブルを経験した者達の消費(胃袋)普遍の法則である。
 
今回の旅行がセピア色の思い出に変わっても
ヴェネツィアは目にも舌にも美しかったことは忘れずにいようと思う。
 
そうだそうだ、メモしとこ…φ(..)メモメモ
えっとペンはどこだっけ・・ペンペン
 
    …あ、間違えた! (#^.^#)
 

 
 
つづく
 
赤ワイン  白ワイン  赤ワイン  白ワイン  赤ワイン  白ワイン  赤ワイン  白ワイン  赤ワイン  白ワイン  赤ワイン
 
ではではパー