ヴェネツィアの街並みを少し入ると、

隠れんぼしたら三年くらい逃げ続けられるような、いかしてる怪しい小路が迷路の様に続いている。

 

 
お店に辿り着くまで迷子になること三回。
時間を無駄に使ってしまった・・・ショボーン
小路の幅が狭いのでGPSの位置信号が建物に遮られて拾えないのである。

古(いにしえ)の海上要塞都市は今でも外敵の進入をやすやすとは許さない。

そんなわけで暖簾なんかないけどお店の暖簾をくぐったのはランチ開業時間帯が残り10分をきった頃。ドアを開けると主人と目が合った。OK?と訊くと、主人はチラッと柱時計に目をやってHEROのマスター口調で「いいよ」と頷いた。
 

 
100年ほど前に創業したオーナーの名を店名に冠した小さくて趣のあるレストラン。
メニューを持ってきてくれたお姉さんはとても明るくて、はち切れんばかりの笑顔+オーバーアクションの持ち主だ。
 
イタリア語メニューを見てもよく分からないのでスマホを取り出し
指さし確認写真オーダー作戦
で対応する。
仕込みは万全チョキ
ミラノに向かう飛行機の中でヒトサマのブログから美味しそうな料理を見つけてはスクリーンショットして保存してきているのである(^-^)v 
 
またまた"便利な世の中"の実感である。
ナビを発明した人は、ヴェネツィアの小路でも使える様にもう少し精進してもらうこととして、スマホ写真を発明した人優先で表彰状を進呈したい。
 
料理写真をお見せしながら
「白ワイン、よーし!」 上差し
「イカスミパスタ、よーし!」 上差し
「アサリのワイン蒸し、
         リゾットよーし!」 上差し
 
とヌケモレなく一通りの指さし注文を完了。
パワーを付けるのにお肉も食べたいな、ということでお勧めを訊いたら
「タ・キ・タ・キ・ソースがサイコーよウインク」とオーバーなジェスチャー付きで薦めてくれた。
何のことかよく分からなかったがそこまでして頂いた熱意にほだされ、
それも
  オーダーよーし! 上差し
 
更に追加注文がある場合はこの紙に書いてねとファックスの裏紙をカットしたのを渡された。これは  
   オーダー用紙!チョキ・・ナンチッテ (#^.^#)
 

 


白ワインでカンパーイとするないなや、待っていたかのように厨房の中から
フライパンの
ジュウワ~・ジュウワ~
という美味しそうな音が聴こえてくる。
世界中、どこへ行っても料理する音ってのは良いものだ。
  
つづく
 
白ワイン 赤ワイン 白ワイン 赤ワイン 白ワイン 赤ワイン 白ワイン 赤ワイン 白ワイン 赤ワイン 白ワイン 赤ワイン
 
ではでは パー