フィレンツェに来たからには美女(ビーナス)だけじゃなくて、あの有名なイケメンにも挨拶して帰らないわけにはいかないでしょう。…と、ユーミンさんに諭されてウフィッツイの次に訪れたのはアカデミア美術館。その名の通り芸術学校の付属美術館である。
 
イケメンとは、そう世界遺産のダビデ像だ。
生で見ると、でかい!(5.2m)
これ程の大きな石の塊を当時の技術 -(1504年9月8日完成公開。因みに9月8日はダウンタウンの松ちゃんの誕生日だがミケランジェロとの関係はないとされている)-  でこれほど美しく緻密に作り上げるのは魔法でも使ったのではと思うほどである。公開当時も魔法で作られたのではないかと噂する人々が多くいたらしく、今でもダビデ像にまつわる魔法遣いの呪文を描いた曲が歌い継がれている。
    ♪サラガドゥーラ ・ ペチカブーラ ・ ビビデダビデ像
この有名な曲は日本でも某アミューズメントパークで毎日のように歌われいる(全部うそ)
 
ダビデはまだうら若き青年。
敵国の巨人ゴリアテに無謀にも一騎打ちを挑み、投石器を肩にかけ、いざ戦闘体勢に入っている姿だ。
-(因みにゴリアテの名は天空の城ラピュタに登場する巨大飛行戦艦の名前に用いられている。そのプラモデルを探しているので持ってる人がいたら譲ってください)-
めったに見られない後ろ側を見てやろうと、裏に周ってマジマジ観察する。マジで。私にはそっちの気はないが美しい。下から仰ぎ眺めると最も美しく見えるように作られているようだ。
ダビデ像に辿り着くまでに、いくつかミケランジェロの製作途中の未完作品が並んでいる。きっといくつかの作品を平行しながら作ることで新しい骨格構造などを発見をしたりすると、それを別の作品に反映したりしたのだろう。これらの作品とイメージが重なったのは、彫刻ではなく絵画のフランシスコ・デ・ゴヤの「巨人」だ(一説にはゴヤ本人ではなく弟子の作品と言われている)作品から戦う兵士の哀愁や恐怖が見え隠れする傑作である。
 
バイオリン バイオリン バイオリン バイオリン バイオリン バイオリン バイオリン バイオリン バイオリン バイオリン
彫刻や絵画だけではなく、楽器も凄いものがあった。
その代表がメディチ家の紋章入り「ストラディバリウス」、そうバイオリンだ。
 

名探偵コナン46巻では殺人事件に発展してしまうほど高価な、うん十億円するというあの名器である。
ほれぼれするほど美しい。
出来れば音を聴いてみたい。1万円・10万円・100万円・1千万円・1億円・10億円をごちゃまぜにして聴き比べたらその差が分かるのだろか?
テレ朝「芸能人格付チェック」で58連勝中の一流芸能人GACKT様(ガクトさま)にお試し頂きたいと思う。
 
そして初めて知ったが、なんとピアノもフィレンツェで生まれたらしい。偉大な発明である。
ピアノが生まれていなければポールのコンサートのラストでLet it be もGolden slumbersも聴くことは出来なかっただろうし、QueenのBohemian Rhapsodyだって生まれて来なかっただろう。ということは大ヒットした映画も作られることはなく今頃20世紀フォックス社は赤字に陥って社員はリストラにあっていたかもしれない。更に取引先キーマンがカラオケで唯一まともに音程がとれてる「もしもピアノが弾けたなら」も歌本になく、いつも二曲目に歌うキンツマ主題歌「恋に落ちて」ばかり唄われるはめになってしまい、お店の中は大変なことになるだろう。聴いている者の時間が永遠に感じる凸凹な音程・・ドヤ顏で歌う取引先・・・サビになって初めて「あっ、この曲だったのか~」と呟くほかのテーブルのお客達・・・
♪もしも願いが叶うなら~・・・・ 早く他のお客の曲にマイクを渡してほしいのである。
 
白ワイン 赤ワイン 白ワイン 赤ワイン 白ワイン 赤ワイン 白ワイン 赤ワイン 白ワイン
 
ガイドのユーミンさんとはここでお別れだ。ふたつのミュージアム、移動中の街なかの案内をしてもらったガイド代とお土産をお渡しする。
ガイド代はLPレコード2枚分/時間くらい。とってもリーズナブルだと思う。
お土産に持ってきたのはスーパー・サラリーマンの切り札、虎屋の羊羹である。
お渡しすると、フィレンツェでは入手できないと、とても感激された。(^^)v
次回またフィレンツェを巡る際にはユーミンさんにガイドをお願いしたい。
 
ピアノ② ピアノ② ピアノ② ピアノ② ピアノ② ピアノ② ピアノ② ピアノ② ピアノ② ピアノ②
♪ねぇ、ユーミン、バッハ弾いて♪ (ムーミンのテーマで)
ピアノ② ピアノ② ピアノ② ピアノ② ピアノ② ピアノ② ピアノ② ピアノ② ピアノ② ピアノ②
つづく
 
ではでは パー