
ずっと昔、
オーストラリアで、知り合った女友達が、
ルームメイトを募集している部屋を
見に行くというので、
興味本位でつき合ったことがあります。

なにしろ見に行く部屋は、
男性が一人で住んでいるというんですよ。

そこへ彼女が、というと、
若かった私は「求めるものはラブ?」と勝手に想像して、
部屋というより、男性とのやりとりをする彼女を見に
付いて行ってしまいました。

最初の彼は、
東南アジアのとある国からの留学生。
なぜかとっても豪華な部屋に住んでました。
部屋もバスルームも超カッコいい!
しかぁ~し、その国独特のスパイスのにおいが
部屋中に漂っていてめちゃくちゃクサイ、
玄関を入っただけで「ここでは暮らせないわね」と。
彼は「なぜダメなのか?」と必死に食い下がってました。
スパイスのせいですよ~とは言えない日本人女性2人は
愛想笑いで家を後にしてしまいました。ごめんね~。
(ああ、日本人らしい日本人だったなぁ~、私)

2軒めは一戸建て。
すっごく素敵な家だし、彼も素敵!
と思ったら、彼女登場!
彼女と住めばいいのに、彼女は他のとこに住んでるとか。
(このあたり、当時の若い私には理解不能でした)
立地が少しさみしいところだったので、
夜にもう一度来てみて決めるわといって部屋を後に。

私はそこで彼女と別れましたが、
そのあともじっくり見て回ったらしく、
数日後、彼女の決めた部屋はもっと素敵なところでした。

で、回ったときに「私ならどうかな?」と考えてみたけれど、
どちらでも暮らせる気がしませんでした。

当時私は大学の寮のようなところに間借りしていて、
独り部屋で自由を満喫していたし、
異文化だけでも大変なのに、くつろぐ自宅でまで
ストレス感じたりしたくないなぁ~って思って。
まして異性だったし。

そして少し年齢を重ねた今、
友達のルームシェアの人間が異性でも
すぐに「らぶ」なんて思わなくなったけれど、
その程度の付き合いの他人と過ごすには気疲れしちゃいそうだし、
仲良くなるのも善し悪しだし、
やっぱり気が進みません。

日本だとしたらなおのことイヤ。
