昨夜のニュースの特集で
「にがり」を作っているおじさんの話をみました。

沖縄で、
自分に出来るだけといって、汗をかいて、
真面目に「にがり」を作っている人でした。
それに惚れ込んで、
その「にがり」でお豆腐を作っている業者もいました。
独自の味を追求する人たちです。
でもいまその「にがり」は消えつつあります。
食品添加物に対して消費者が敏感になってきたことに関して、
厚生労働省は業者に通知を出しました。
その中には「にがり」業者は必ず、
食品衛生管理者をおかなくてはいけないという項目がありました。
おじさんはその資格をもっていません。
その資格を取得するには講習を受ける必要があります。
食品衛生管理者講習は、
土日を除く35日間、14教科201時間の講習を受けなくてはならず、
受講料が35万円かかります。
また、東京か大阪での開催だけで、
この講習を受講するための宿泊費などの補助はありません。
にがりをつくっているおじさんが、
受講するには100万円くらいかかるそうです。
おじさんは、自分に出来るだけと、
真面目にこつこつと「にがり」を作っているので、
大きな儲けはありません。
それに講習会で受講する講義は、
にがりとなんにも関係がないことばかりです。
ガムや飴への添加物の話をおじさんが聞いて何のメリットが?
食品添加物に対しては、
きちんとした対応が必要だとは思います。
でも、こんな名前ばかりの政策に、
まじめに働いて、おいしいものを作ってくれる人が、
職業を奪われてもいいんでしょうか?
文化が奪われてもいいんでしょうか?
非常に腹が立ちました。


実際、にがり作りの人が、
厚生労働省に問い合わせの電話をしている内容が放送されていました。
とてもひどい対応でした。
この政策は誰かのためになっているのでしょうか?