みなさん こんにちは 
見に来てくれて
どうもありがとうございます

 

2023年3月28日に坂本龍一さんがお亡くなりになったという訃報を聞いて
大きなショックをうけました。
回復を願っていましたが、そうはならず……

坂本龍一さんのご冥福を心よりお祈りします

 

今回は哀悼の意を表して坂本龍一さんの水彩画をアップします。
なかなか似なくて4枚描き直した中の3枚目のものを選びました。
 

2023年 透明水彩 ©Ray2023

 

 

 アルバムごとにスタイルが違う
2000年頃までのソロ・アルバム紹介

 

坂本龍一さん(教授)の音楽は聴くと風景が浮かんできます。
そして聴くごとに新しい発見がありました。
また実際に曲を弾いてみると、
聴くのとは違う発見があり飽きることはありませんでした。
楽曲は実験的で現代美術というか現代音楽的な要素も多く
他の音楽家とは一味違うのも魅力の一つでした。

アルバムごとに音楽のスタイルが全く違っているのも教授ならではです。
簡単に2000年頃までのソロ・アルバムを紹介します。

 

1.ソロ・デビュー作の千のナイフ(1978年)
シンセサイザーで創られた現代音楽的要素が強いアルバム。
収録曲の千のナイフ、The end of asiaはYMOのライブでも演奏されました。

 

THOUSAND KNIVES

 

 

 

2.サマー・ナーヴス(1979年)

フュージョン・レゲエ色が強いセッションサウンド。
トロピカルな夏にぴったりなアルバムです。

 

カクトウギのテーマ

 

 

 

3.B-2 UNIT(1980年)

前衛的な破壊の音楽・テクノミュージック。
riot in Lagosはヒップホップシーンにも影響をあたえた事で有名。

 

Riot In Lagos

 

 

 

4.左うでの夢(1981年)

パーカッションやリズムが主体のサウンド。
絵本のような歌詞とノリの良いリズムは子供ウケしそう。

 

サルとユキとゴミのこども

 

 

 

5.Coda(1983年)

戦場のメリークリスマスのサウンドトラックのピアノバージョン。

 

Merry Christmas Mr.Lawrence

 

 

 

6.音楽図鑑(1984年)

様々なスタイルの曲があり世界旅行・サカモトワールド旅行をしているような気分に。
TIBETAN DANCEはライブで
SELF PORTAITはピアノコンサートでもよく演奏されました。

 

SELF PORTRAIT

 

 

 

7.ESPERANTO(1985年)

モリサ・フェンレイのダンスパフォーマンスのために書き下ろされた
サンプリング・コラージュで構成される楽曲。

 

ADELIC PENGUINS

 

 

 

8.未来派野郎(1986年)

ライブで乗れる曲をとロック色の強いサウンド。
後半は実験的な要素が強め。
バレエ・メカニックはライブや中谷美紀さんのクロニック・ラブとしてお馴染みの曲。
 

Ballet Mécanique

 

 

 

9.NEO GEO (1987年) 

沖縄民謡を取り入れたサウンド。

 

NEO GEO

 

 

 

10.BEAUTY(1989年)

NEO GEOを進化させたワールドミュージック。
沖縄要素や雅楽・アフリカをはじめ多種多様なチャンプルーサウンド。
安里屋ユンタ、ちんさぐの花、バーバーのアダージオ、
スティーブン・フォスターの金髪のジェニー、
ローリング・ストーンズのWe love youなどカバー曲が多い。

 

Asadoya Yunta

 

 

 

11.HERTBEAT(1991年)

サトシ・トミイエ氏、テイ・トウワ氏を迎えてのハウスサウンド。

 

Heartbeat

 

 

 

12.Sweet Revenge (1994年)

メロディアスな曲をとボサノバ調のサウンド。

 

二人の果て

 

 

 

13.Smoochy(1995年)

色々な音楽要素のあるアルバム。
映画バベルで使われた原曲、美貌の青空を収録。

 

美貌の青空

 

 

 

14.1996(1996年)

ピアノ・チェロ・ヴァイオリンのトリオセッションによるセルフカバー集。

 

Before Long

 

 

 

15.DISCORD(1997年)

オーケストラツアーのため書き下ろした協奏組曲

 

04.Salvation

 

 

 

16.BTTB(1998年)

ピアノアルバム。Back to the basic 西洋音楽の色合いが強い。
初回限定盤には楽譜と教授がピアノ演奏をするMIDIデータが収録されたフロッピーディスクが付属。
2018年の発売20周年記念盤にはenergy glowを含む4曲が追加。

 

opus

 

 

 

17.COMICA(2002年)

静寂さが漂うアンビエントアルバム。科学未来館のための楽曲と未発表曲を収録。

 

day

 

 

 

 

 いち早くインターネットの可能性に注目

 

1995年。
windows95が発売。
まだパソコンを使える人が神扱いされていた時代。
インターネットは何者だの時代。
坂本龍一さんはインターネットの可能性にいち早く注目し期待されていました。
今の時代に生まれていたら音楽をやらずにプログラマーになっていたと語っていました。
いずれ音楽はネットを使って配信されるだろうとも。

 

また、一般的にはダイアルアップ接続が主流だった1995年の11月30日には日本武道館でのライブ(坂本龍一ツア-'95 D&L with Daizaburo Harada)の模様を日本初の音声によるインターネット生配信。

1996年8月28日東京オーチャードホールでのトリオツアー1996も映像と音声で生配信。

1997年1月23日横浜アリーナでのPLAYING THE ORCHESTRA 1997 “f”を音声で生配信。
MIDIの演奏データの生配信や双方向通信の実験も行われました。

 

同年12月22日YAMAHAの協力のもとインターネットMIDIライブとして
コンサート会場(Ryuichi Sakamoto × Toshio Iwai 1997 MPI × IPM)
での坂本さんが弾くピアノ演奏をMIDIデータとして配信。
対応しているピアノや楽器で演奏を再現しました。

※MIDIとは演奏情報を楽器機器へ伝達する規格のこと。
電子楽器やパソコンで再生したり編集することができる。

 

この4公演とも私は会場にいました。(“f”は別の会場です)
D&Lの武道館はかなり盛り上がっていました。

 

 

 私が選んだ坂本龍一さんの曲

 

最後に私の好きな坂本龍一さんの曲を紹介します。
たくさんあって選びきれないので、
ふと浮かんだ教授らしい曲を選びました。

 

Tibetan Dance
Neo Geo Tour 1988年ニューヨーク・ビーコン・シアターでの公演より。
このアレンジが最高です。

 

 

 

1992年バルセロナ・オリンピック開会式
地中海のテーマ El Mar Mediterrani

この時のギャラは1ドルだったそうです。

 

 

 

こちらはバルセロナ・オリンピック開会式の映像です。

32:51から地中海セレモニーがスタート。

50:00頃から指揮をする坂本龍一さんの姿を観ることができます。

 

 

 

 

それではまた