ずいぶん長いこと美容室に行ってない。
ほとんど束ねているので、伸びたことにも気づかなかった。
久しぶりにドライヤーで髪を乾かして邪魔なぐらい髪が伸びている事に気がつく。

女を捨てたわけではないけれど 、
美容室にいく時間が作れないままに、装うことの華やいだ気持ちが面倒になっていた。
装うことには体力が必要だから。

そんな私が頼りにしている人がいる。
彼意外にこの髪に触れてほしくない、そう思わせる彼の存在。
彼の時代を読み取るセンスの良さはずば抜けて、
というより、驚くほど私好み・・・をも超えている。

鏡の中の私に向かって臆面も無く語る「僕のミューズ」
みんなに言ってるんでしょう~と思いながらも、悪い気がしないのは、髪に触れる彼の手さばきがあざやかで、ついその気にさせる確かな技術の裏づけがあるから。

それに、私は褒められるのが大好きだ。
そのまなざしが私だけに向けられているものではないと分かっていても幸せな気持ちは止められない。

他愛のない話をして過ごす数時間で10歳は若返った気持ちになるのだから不思議。(10歳はちょっと大げさ・・・)

「マグノリア」という映画だった・・・と思う。
愛や恋や、人生の悩みを分かち合えるそんな美容室がアメリカの片田舎にあって、それを取り巻く母と娘のものがたり。
ストーリーは漠然としか憶えていないけれど家業である美容室にほのかに誇りを持ったことを思い出している。

頭皮を清潔にすること。
髪形を整えること。
美しくデザインすること。
美容師法には規定されない、大切な何かを模索中。

この仕事が天性だと言い切る3代目、
モトキの日々のあれこれを、
髪工房ガラティアから~。

上の写真は2代目、忠。



タイトル: マグノリアの花たち コレクターズ・エディション
うろ覚えだった映画を発見、レビューを見たらずいぶん勘違いしているみたいだけど
もう一度見てみたい作品。