★★★★ 2023年製作/93分/PG12/オーストラリア 監督/コリン・ケアンズ キャメロン・ケアンズ

 

いやあ、おもしろかった!オカルトブーム世代なので、展開が懐かしいし、最後はちゃんと怖いのがよい。

 

本当に奇妙な偶然が起きるもので、ちょうど本作を見る前に(山内圭哉のナレーションがすばらしい)中島らもの「ガダラの豚」をAmazonオーディブルで聞いていた。「ガダラの豚」第1巻はまさに深夜の番組で心霊現象を披露し、それをマジシャンが暴こうとするところから始まる。オカルト・心霊ブーム真っ盛りの時代。テレビ番組が視聴者を洗脳し、煽り、視聴率のために番組が暴走する。いやあ、絶対「ガダラの豚」読んでるよね!としか思えない構成。しかし、調べてみたところ翻訳はされていないとか。あの時代、こんな番組は世界中にあったんだなー。

 

なんといっても、封印されたマスターテープという設定がのっけからゾゾっとしていいじゃないか。そして、主人公のデビッド・ダストマルチャンの見た目のうさんくささ!コイツ信用できない感がもりもり出てる。コイツなら悪魔に取り憑かれそう。そして、生放送の番組がどんどんエスカレートして、歯止めが効かなくなるスリリング。もはや番組全体が悪魔に取り憑かれているのではないかという恐怖の連鎖。ファウンド・フッテージ方式を採用したことで、まさに自分も生放送のこの番組の視聴者になったよう。地獄の展開が続き、どう収拾させるのさと思っていたら、そりゃお蔵入りなるよねというラストでエンド。93分という尺もスッキリしててとても良き。