今回は「テンタクルズ」(1977年6月11日 日本公開 日本ヘラルド映画配給)=トレンブルサウンド方式上映(トレンブル=震える)東京は有楽座ほか、横浜東宝など主要劇場のみこの方式での上映の上、「ザ・スーパーカー」という和製ドキュメンタリー映画20分程度の同時上映有=地方は他の映画と2本立ての為この短編の上映はなし。
地元横須賀では「バニシング」(イタリアの刑事もの)との同時公開だったと思われる。
 
と「世界が燃えつきる日」(1977年9月10日 日本公開 20世紀FOX映画配給)=サウンド360方式上映
(音が劇場内を360度回るという類)東京はテアトル東京ほか、横浜東宝など主要劇場のみこの方式にて上映
地元横須賀では横須賀劇場において「Mr.ビリオン」との同時公開であった。
 
これら2本について書こうと思う。どちらも内容的にはいまみたら?なのだが、
当時は2本ともこんなすごい映画はないと思っていた。
どちらも特殊音響を用いた作品であり各々この作品だけで使われたシステムで終わってしまった。
 
1977年中2のときに地元横須賀で少し待てば2本立てで
見れる映画をわざわざ電車で30分プラス行き帰りの電車賃までかかる横浜の関内にあった大劇場 横浜東宝までいってみる。
横浜市内で70mm上映が可能な大型劇場は3個あり東宝洋画系の横浜東宝と相鉄映画松竹洋画系の横浜ピカデリーでいずれも当初は2階席=おそらく3つとも2階に上がるにはロビーからの別階段=があった大劇場で、スクリーンも横須賀最大の横須賀劇場とは比較にならぬ大きさで観れたのだ。
 
 
 

悪い言葉で書くと「まやかし」の作品たちであった。特殊サウンドで見たいから行ったものの2本ともにそれはよくわからずだった。

 

「大地震」で使われたセンサラウンド方式は4本にわたって使われた(ミッドウェイ、ジェットローラーコースター、宇宙空母ギャラクティカ)うえ特に大地震においては損をしたなどという思いをした人は少なくいわゆる本物であった。大地震は70mmの上、センサラウンド(畳3畳分くらいの大型のウーハーを何台も劇場内においてブーという音が出るとともに空気が本当に振動する驚異のシステム)とはいわゆる本物であった。

 



今回の2本ともにもはや劇場で見られる機会はないものと思うがテンタクルズは当時のイタリア感満載。

世界が燃えつきる日は何とも言えぬ(具体的にかけないこともないが)FOX映画的、70年代的映像であった。いま活躍中の俳優は

少年役のジャッキーアールヘイリーのみかもしれない。