1976年4月9日 読売夕刊
ドキュメンタリー映画大好きなミー坊が書くのも変だが、
前にも書いているが映画とは「ドキュメンタリー映画も含めて」
そのすべてが創作によるものである。
つまりは人が作ったもの(が多く)である。
グレートハンティングのライオンに食われるひとしかり、
(もちろん撮影現場を見たわけではないのでそうだと思うという仮説に基づく
資料を見てそう思うものであるが)
しかしながら本当の恐怖映像も入っている。
例えば「グレートハンティング2」のモザンビークにおける笑い病のシーンは創作であると思うのだが自分の舌をナイフでカットする(宗教的な儀式だったような)男性のシーンはおそらくは実際のものであると思われる。
この映画「シャーク」はその本物のシーンで最も強烈だったもので今ではTV放送は難しいであろうが昔は12ch(今のTV東京)で放送していた。
本物のダイバーの足1本がサメによって食いちぎられ、ボートにあげられた後、モモから鮮血がドバドバと何度も噴き出るというシーンで5分くらいはあっただろうか。このダイバーは出血多量で亡くなったのではないかと思うがそれはわからない。ポスターではイラスト化されているが当時これをみた小中学生は(いまほどではないにしろ)こわーと思ったはずである。こんな恐ろしいシーンはまれである。
実際の銃殺シーン(多くは作り物)とかも入っているドキュメンタリーも相当残酷であったもののこれほど何かを訴えるシーンもめったにない。
ソフトは出ておらずもう見られぬと思うが公開劇場が日比谷の有楽座(巨大)なのでそれくらい入ると思って上映したのだろう。横浜も大きな箱の横浜東宝での上映だった。
東宝東和提供(こういう映画をたくさん配給していた)
お子さま(小学生中学生)鑑賞券700円発売中!とある。
当時はこういったものはほぼ小中学生がメインターゲットであったが
今自分が親だったらこんな映像、子供に見せるもんじゃあないと思っただろうな。
この映像は今59歳のあたいの胸に刻まれちゃって消えないもの。
映画の人は知り合いでもなんでもないから見ていられるんだろうけれど。
この頃は学校の図書室でも、中国人で全身毛だらけの少女を猿人とかっていう写真ののった本とかあったもんなあ
左にあるカッコーの巣の上ではみゆき座がメイン(この映画の題名の意味は映画の中では語られぬので、前もって知っておく必要あり。またカッコーは英語でクークーと発音するとこの時知る)だが横浜の相鉄映画はみゆき座の2倍以上の大きさがあった。自分は高校生の時にシャイニングと2本だてで銀座ロキシーで観てパンフも購入。本当に恐ろしい映画だったが、嘘をつきつづけるとどうなるか?
ベトナムのジャングルで戦死するのと、どちらがましか?
右端は千葉真一の「子連れ殺人拳」
8月20日で千葉真一がコロナで亡くなって早2年、ある種、三船敏郎位米国で有名な人であったが。