1/5に新文芸坐で35mm上映があったものの当たり前だが会社で行かれず。
実はちゃんと見たことがなかったのだが、家には以前2012年に放送された
黒澤特集のときのブルーレイが焼かれておる。
 
この手の汚職話にリアリティを求めるのはどうかと思うが、
お話自体はおいらが小学生だった1975年くらいまではよくあったっぽい。
政治家の秘書が自殺(死んだらそこまでなのにねえ)とか
下の方の役人が自殺とかそういったものだ。
忠誠心の最たるものなのか侍や軍人でもあるまいし。
 
 
不正やリベート授受なんてこのころ(1960年代)は当たり前だったんだろう。1980年代だって当たり前だった。
いやな世の中だったがその反面今よりもギラギラとしていたようにも思う。
 
だからこの時代にこういう映画は受けるわけだ。
 
 
今はiPhoneにSNSの時代で体罰や脅迫なんてしようものならあっというまに拡散されて上場企業なら株価にまで影響しちゃう。
(だいたいでかい会社の人がこういうことをやっていた)
 
 
ミー坊も自分の耳で聞いたなあ。ドラマとかじゃなくて
「払うもの払って」「悪いようにはしない」
「ちゃんと、おまえもってくるものもってこなきゃ 仕事はできないよ」
「扱うのはいいんだけれど、(私に)いくら払えるの?」
っておまえ会社からちゃんと給料もらっているだろうってね。
 
先輩方からの教育がそうだったからって、お前がそれをしているのは自分の意思でだろう。この犯罪者めが。くだらない奴ら。職権乱用なんてものじゃない。恐喝だからねえ。
まー払う会社の方も悪いけどな。
 
あー思い出すのも面倒くさいほどあったなあ。
 
 
などなどだ。
 
給料ではとても買えない別荘や高級外車を持っていたり
それを怪しまれないためのカモフラージュ車 日産マーチにのっていたりといろんな人がいたし
もちろんまだ存命だろう。あーいやな奴らだった。もう顔も見たくないなあ。でも思い出すと髪型や眼鏡に至るまで思い出せちゃうんだよなあ。

今ではきっと孫にとってはいいおじいちゃんで、元大手企業の云々とか言われてるんだろうなあ。
そういう人の実態はただの詐欺師だ。
 
 
 
この映画でいいセリフだとおもうのはこのあたり。
権力を憎むという部分では赤塚不二夫ダイセンセー
の考え方と同じだ。
 
ゴジラ対ヘドラの監督だった坂野義光
が助監督。
 
 
 
シネマスコープ作品
三船の嫁、
香川京子の父親がものすごい悪という設定だ。
 
 
田中邦衛演じる殺し屋が持っているのは
旧日本軍のオートマチック拳銃
(九四式自動拳銃)であった
 
1960年に庭にオーブンがあって若いお手伝いさんがいて
バーベキューなんてしてる日本人ほぼいなかっただろうなあ。
 
三船の奥さんのお兄さん役が三橋達也だったのだが、
この人は実生活で21歳くらいの時にシベリア抑留者になって1947年に
日本に復員できたらしいのだがソ連を憎みソ連上空を飛ぶ飛行機には乗らなかったとか。
このくらいの俳優になればそういうこともできるけどね。自分はこういう人が好きだ。
 
 
 
 
 
 
そこそこ面白い作品であった。
 
もう一回見たいなあ。
 
 
おいらはまだ生まれていない。
 
このころはおそらく自動車販売会社に勤めてる人も自家用車はまだ持っておらず(高すぎて買えない)東京のタクシーの初乗りが40円?
 
 
 
最後の軍需工場跡のシーンは愛知県豊川市(大あさりで有名な豊橋のとなり。車で通ってはいるが滞在したことはないな)に当時まだ残っていたものすごい広さの
空襲で爆撃された後の工場で撮影されたとあるが戦後15年たってもそのままだったとはすごいなあ。
 
当時はまだ東海道新幹線もないからロケ隊は在来線で東京から行ったのかなあ。このシーンには主要出演者がほぼ出るからね。
劇中使われる高級外車(ダッジとかの)は陸路で乗って運んだんだろうが高速道路ができる前だからなあ。
 
 
 
調べたら海軍工廠あとは
今は公園でまだ建物は現存とか。
書いている人がいるので貼っておきます。
てっきり三菱自動車とかの工場になっているのかと思っていた。
 
 
 
 
 
 
音がおかしいので一度ヤマハのアンプの状態をチェックしたいのだがなかなかそのまま2か月くらいたっちゃった。
修正しないとなあ。「フォードVSフェラーリ」を5.1chで正確に再生
したいもんだから。