買ってからずいぶんと経つがちゃんと観ていなかった。最初に観たのは中学生の時の土曜日のTVで午後のロードショーだったとおもう。
なんと恐ろしい映画なんだろうとか思ったが内容はよく覚えておらず。
 
1973年のシネマスコープ作品。
 
 
じぶんが持っている館名入りパンフによると、
ロードショーは有楽町ではスバル座だったらしい。(だいたい単館系はスバル座が当時は多かった)いまも健在で
最近は単館系邦画ばかりやっている。
かなりの問題作だったと思われる。
牧草地がどちらのものなのか、法が正しいのか、個人の考えが正しいのか?というのを
問う映画なんだけれど。(そもそもこういう田舎では自分が法だという人がいてもそんなにおかしくない)
結末がまた考えさせられるんだわこれが。頭を使う映画だな。
 
音楽はフレッド・マイロー
 
日本映画でも「V・マドンナ大戦争」という映画があったが、まったく関連性のないバイクの映画だった。
 
 
 
映画の中で、思ったのがロッドスタイガーの息子がベトナム戦争に引っ張られてグリーンベレーに入って戦死した(長男の)写真と勲章が壁に掛けてあって、一番下の弟にも召集令状が来たが親父が銃で脅して帰ってもらってそれでおとがめなしだったというシーンがあったんだが、
本当にそんなことが出来たのだろうか?映画自体1973年公開でもろベトナム戦争のひどい時の公開だがこの映画を観て実行する
親とかがいても不思議はないが。
 
バスを待つミニスカの女性は70年代っぽい白いはきの浅いショーツを履いているのだ。
この女優は元、カート・ラッセルの奥さん。ショートヘアがよく似合う孤児という設定。
 
 
シスター E.と呼ばれる妹が出てくるんだが「ローラーボール」のJカーンの役名はジョナサン E.
こういった呼ばれ方は特別だなと思うけど、自分はシスターE.というのはたとえばエリザベスという名前を
省略して妹E みたいに短縮しているんだと思っているのだが真偽のほどは不明。
 
ロバートライアンは元軍人という設定。
テネシー州で1973年には、まだこんなにド田舎的考えだったのだろうか?
 
白人女性が結婚まで処女をまもっていたり、死んだ家族を墓地ではなくて自分らの土地に埋葬したり
家族全員が家の仕事を手伝っていたり、基本自給自足で馬や豚を飼っている。
流石にこんな場所では人が死のうが誘拐されようが、レイプされようが、殺されようがわかりはしないだろう。
この映画には全部の行為が出てくるんだ。
 
アラスカとかならまだわかるけど。
アル・パチーノの映画「インソムニア」ではその舞台のアラスカ州はものすごい田舎という設定で
地元の警察官もすごい田舎者という設定なんだ。
 
 
 
 
でている俳優はビッグだ。
ロッド・スタイガー(乱暴な考えの家の家主)、エド・ローター(歌手を夢見る、ホークのタットゥーを入れている田舎者)
、ランディ・クエイド(知恵おくれの役)、ジェフ・ブリッジス(この家族の中では一番まとも)
など。
 
銃や弾丸、石油などはたんまりあったり、密造酒を作って自分たちで呑んでいる。
TVはもちろん電話はない。(1973年に)でも電気は来ているようだった。
服などは町まで行って買うのだろうかなあ。
 
流石にアメリカの田舎でも町に住んでいればスーパーもあって、毎日買い物しようと思えば可能だと思うんだが、
ここまでの田舎だと週に1回家族で待ちに行ったときに買い物、外食、映画館とかっていう生活になるのかなあ。?