キハ66系 キハ66-1+キハ67-1 所属:崎サキ

 

  この車両は長崎に所属している気動車でキハ66とキハ67です。主に長崎線の旧線と大村線で使用されています。長崎にはキハ47形は存在しないためその代わりといったところでしょうか。ただ、見た目は似ていますがこちらが先でキハ47形はこの車両を参考に開発されています。
 元々は山陽新幹線の博多開業に合わせて連絡列車用として筑豊篠栗線にて使用されていました。福北ゆたか線の電化後は長崎に転属し快速シーサイドライナーに使用されています。

 

 足回りは急行などにも使用されることを想定して空気ばねの台車を採用、エンジンも当時としては高出力なDML30HSHを採用していました。その高出力と引き換えに発熱が大きいため屋根の上にラジエーターを搭載していました。編成中央のくぼみがその名残です。現在は台車はそのままにエンジンがキハ200系と同じDMF13HZAに換装されています。長崎はキハ66系以外はキハ200系だけなのでエンジンが統一でき整備性の向上に貢献しています。
 

 このトップナンバー編成は2000年のミレニアム記念として国鉄急行色に塗り替えられています。ただ、最近増えているキハ40系列の国鉄急行色とことなりキハ66系はかつてこの塗装をまとっていたことがあり本当の復活色です。

 

 キハ66系ではクーラーは電車と同じAU75形を使用しているため発電専用のエンジンを搭載しています。冷房用のサブエンジンを各車に搭載しているキハ47形と異なりキハ67形のみに搭載されており基本的に2両1セットでの運用となっています。

 

 車内は新幹線連絡列車に使われることからセミクロスシートですが転換式クロスシートとなっています。クッションの部分は415系のセミクロスシート車と同じようにかなりバネの効いたものとなっています。座席自体は登場当時のものがそのまま使用されておりモケットのみ更新されています。

 また、窓はキハ47形と同じ2段窓ですが2連続の窓となっているため1つの窓が小さくなっていますね。

 

 車端部はもともと屋根の上にラジエーターが乗っていたため低屋根構造になっています。また、キハ47形に比べると扉が中央によっているためボックスが3列になっておりトイレの向かい側は転換できるのが特徴です。

 

 運転席はワンマン対応ですが後ろに窓などは全くありません。代わりにクラリオン製のバックカメラを転用した監視カメラが設置されており運転席に座ったまま確認できるようになっています。

 キハ47形などでは撤去されている運客仕切戸は残されていますがこの扉はなぜか2つ折りのものとなっています。

 

 

国鉄型気動車・・・・・まとめ