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 この車両は九州産交バスが保有しているキュービックシャーシのB型です。
 熊本営業所に所属している車両で産交生え抜きの車両です。ボディはちょうどこの年から採用が始まった96MCのB型になっています。西鉄が採用しているB-Ⅱではなく前面窓下端が一直線になっているB-Ⅰになっています。58MCのころからB-Ⅰを採用し続けており最近移籍車で導入している車両がB-Ⅱなのに対してのオリジナリティです。

 KC-規制の車両で最近移籍車として増えている世代です。標準尺の車両でN尺と首都圏から移籍してくる車両よりもちょっと長めとなっています。また、足回りはエアサスを採用しています。
 窓は床の高さが下がったのにあわせて拡大されています。中扉は4枚折戸で塗装タイプを採用しておりその後の仕様と58MCのころの仕様とのあいのこのような感じです。方向幕は従来どおり後部のものが大型です。熊本の会社は大型後部方向幕が多いですが他の会社と異なり上端に設置されています。この傾向はLED化しても続いています。 


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 この車両の特徴はなんと言ってもクーラーでしょう。同時期の車両はゼクセル製のビルトイン式クーラーを採用しているのに対してこの車両はデンソー製の直結冷房を採用しています。しかも後の車両と異なり貸切シャーシの車両に搭載されていることが多いタイプのものです。そのため屋根のかなりの範囲がクーラーユニットにて覆われています。
 恐らくこのクーラーを路線シャーシの車両に搭載しているのは全国でもこの車両1台のみではないでしょうか。このような選択ができるのも西工ならではでしょう。


 車内はこの年式の車両からワンステップとなっています。車椅子にも対応しており窓の部分に書かれているとおりスロープを中扉に内蔵しています。西鉄がKL-規制になってからようやく対応し始めたことを考えると早い対応でしょう。
 車内配置はワンステップながら中扉の向かい側は三方シートになっているようです。それ以外の座席はハイバックシートではないようですが首都圏のものと比べると割りと高めの座席のようです。




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 以前はこのように窓に色は入っていませんでした。最近生え抜きの車両にもスモークフィルムを貼っているようです。窓のカッティングシートが残っているので内側から貼っているのでしょうね。


 
≪車輌Data≫
登録番号・・・・・・・・・・熊本22か31-87
社内番号・・・・・・・・・・
車輌車種・・・・・・・・・・いすゞ自動車/西工96MC B-Ⅰ
車輌型式・・・・・・・・・・KC-LV280N
車両年式・・・・・・・・・・1997年式

車輌仕様・・・・・・・・・・ワンステップ
補足事項・・・・・・・・・・
    
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