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 この車両は中国ジェイアールバスが保有しているガーラSHDです。
 島根支店に所属している車両で出雲松江~福岡間の「出雲ドリーム博多号」に使われていました。この路線は元々一畑バスが西鉄と共同運行を開始した「出雲路号」でJRバスが参入後一畑バスが撤退したため元の業者は残らず路線名が変わってしまいました。

  この車両は元々広島支店に所属しており廃止された京都線用に導入された車両で島根支店とあわせて4台導入されました。下の2枚はその当時のものでナンバーの変わる移動はなかったようですが広島支店→東広島支店→広島支店と転属しているようです。広島支店末期は予備車として「鹿児島ドリーム広島号」に使われていました。
 今でこそガーラしか導入していませんが、当時は三菱ふそうリコール隠しでエアロシリーズの導入を止めたばかりだったためこの車両が夜行用のガーラ初導入となりました。以降1台新型が導入された以降SHDの導入は止まっています。



 KL-規制末期の車両で恐らくボディがジェイ・バスに切り替わったあとのモデルと思われます。この頃より中国JRバスはスワローJr.カラーの採用をやめ旧国鉄カラーに回帰し始めたためこの車両はスワローJr.カラーを纏ったことはありません。
 夜間高速仕様としては一般的な車両で後部窓がガーラの特徴的な分割窓ではなく1枚窓でそこに方向幕を設置しています。以前は路線の広告を掲示していました現在は剥がされています。
 方向幕はLED式で2段表示可能なものとなっています。側面のものは表示エリアが2分割されており下側はスクロールするようになっているようです。ホイールはトピー工業製の10穴アルミホイールです。窓は全窓固定窓で薄いブロンズガラスとなっています。

 ちなみに下の運転席の写真の右上についている車間警報装置はアイモバイル製のMobileyeという商品で最近中国JRバスでは設置を進めているものです。警報のみでブレーキは掛けてくれませんが歩行者にも警報を出してくれ車線逸脱警報も発してくれるもののようです。


 車内は3列シートでメーカー標準の独立シートとなっています。まだ本革座席が採用される前なので青いモケットの枕なしの座席で天龍製のものと思われます。ものとしては方にグリップがある以外はエアロクイーンのものとほとんど同じかと思われます。最後部のみ4列になった定員29名仕様でエアロクイーン等と同じ配置です。
 ちょうど各種設備が省かれたコストダウン志向の車両となったぐらいの車両のためオーディオ設備は一切搭載していません。テレビは装備していますが車内設備などの案内用と思われます。また、トイレは中央床下に設置されていますがサービスボックスは省略されています。乗務員仮眠室は床下にありますが、他社に比べると明かり窓が前よりにあるのが特徴でしょうか。
 中国JRバス独特の設備でしょうかA列荷棚下にはB列用の降車ボタンと読書灯が設置されています。読書灯は読書灯本体の窓側にスイッチが付いているためB列からは扱いづらいですが純正にはないなかなかの装備でしょうか。この読書灯を装備しているためB列背面には読書灯は付いていません。


≪車輌Data≫
登録番号・・・・・・・・・・島根200か・585
社内番号・・・・・・・・・・641-4909
車輌車種・・・・・・・・・・いすゞ自動車/ジェイ・バス
車輌型式・・・・・・・・・・KL-LV774R2
車両年式・・・・・・・・・・2004年式

車輌仕様・・・・・・・・・・3列独立シート/中央床下トイレ
補足事項・・・・・・・・・・
    
関連:中国JRバスの保有するガーラ・・・・・まとめ