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 この車両は亀の井バスの保有しているスペースランナーRAです。
 去年に入ってから新設された別府~湯布院線の優等便「ゆふりん」にもっぱら使用されている車両です。この路線は途中停留所を絞っていますが特別料金はいりません。ただし、別府側の発着地が旅館街がある別府北浜からで別府駅までは乗り入れません。


 車両はPKG-規制の車両になります。西鉄では初期の車両まではサブエンジン式クーラーを採用していましたが直結冷房でもパワーダウンせず燃費もそこそこ良くなってきたためデンソー製の直結冷房に変更しています。
 この車両は元々は5,6枚目のように西鉄バス日田東町営業所に所属していた車両になります。同営業所へのエアロエースの投入によって余剰になったため転属したようです。同営業所には2006年式や2007年式も在籍していますが一番新しい車両を転属させたようですね。ナンバーは県内でグループ会社同士の移動なので元のままとなっており変更はありません。
 トランクは直結冷房によって狭いながらも3スパン用意されています。一番前側のもののみスイング式になっています。灯火類はシビリアンテールが使えなくなったことから汎用品を並べたものになりハイマウントストップランプが増設されています。

 方向幕はもとより幕式を採用しておりそれを流用しています。B高はボディは路線バス用のB型を流用しているためおでこの部分に大型の方向幕があります。
 この路線では前後については優等便であることと行き先のみの表示となっています。側面のものは細長いことを活かして経由地を矢印で結んだものを使用しています。方向幕の種類は現在のところ別府湯布院と社名と回送の4コマのみとなっています。完全にこの路線専用車として他の路線に使うことは想定していないようですね。
 
 塗装は別府市内を走っている「ぐるっと」「すぱっと」にも通じる顔の書かれたラッピングとなっています。「ぐるっと」「すぱっと」は元のデザインが見え隠れするデザインでしたがこの車両は完全にラッピングで覆っています。ただし、クーラー部分だけ元の塗装を活かして水玉模様にしているようですね。



 車内は4列シートですが路線バスベースとはいえちゃんと嵩上げされているので各部がややチープなこと以外はあまり普通の高速バスと見劣りはしません。嵩上げによって座席の高さは揃えられましたが通路との段差は大きくなってしまっています。
 座席はセレガのリミテッドエディションなどにも採用されている座席の表皮がファブリック地になっているバージョンです。かつてのS型とことなりちゃんと座面は分かれています。亀の井バスでは2台導入したうちのそれぞれに枕カバーを分けておりこの車両は白、もう1台は赤となっています。
 ちなみに写真の座席は最前列ですが何やら封鎖されています。前述のとおりB高ではかさ上げによって段差が大きくなっていますが特にこの最前列は段差が大きいので車内事故防止のためでしょう。


 運賃箱は路線バスと同じレシップ製の快適1号です。西鉄のB高も同じものを搭載しているのでもしかしたら移籍前のものをそのまま流用しているのかもしれません。
 この路線はめじろんnimocaに対応しているためICカードリーダーを搭載しています。スペースの関係か乗車用のものは運賃箱の前よりに柱を立てて設置しています。運賃表はレシップ製の液晶2画面式で最近亀の井バスが導入した新車と同じものですがこれは転属時に交換されたのでしょうか。



≪車輌Data≫
登録番号・・・・・・・・・・大分200か・403
社内番号・・・・・・・・・・
車輌車種・・・・・・・・・・日産ディーゼル/西工96MC B-Ⅰ
車輌型式・・・・・・・・・・PKG-RA274TAN
車両年式・・・・・・・・・・2008年式

車輌仕様・・・・・・・・・・4列シート/トイレ非装備
補足事項・・・・・・・・・・元9927
    
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