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トッピー ボーイング929 船籍:西之表島

 この船は鹿児島の種子屋久高速船が保有している水中翼船でトッピー2という名のついた船です。
 鹿児島~種子島間を結ぶ航路に使われています。この航路はかつてはコスモラインと鹿児島商船の競合路線でしたが現在は統合を行って種子屋久高速船が保有のようです。統合後も船名はそのままで塗装や社紋も旧会社のままとなっています。
 ボーイング929と呼ばれているモデルで種子屋久高速船ではロケット、ロケット2、ロケット3,トッピー2,3,7を保有しています。

 ボーイング929は西側諸国で使われている旅客用水中翼船でベースは同じボーイング929の愛称を持つ軍用をベースとしています。日本では軍用にミサイル艇1号型を採用していました。開発はボーイングですが現在は川崎重工がライセンス生産をしています。この個体は川崎重工がライセンス生産した船になります。
 主機は大出力を軽量なエンジンで得るため民間船としては珍しくガスタービンが採用されています。そのため高速ということもあり通常のフェリーと比べると運賃が高めに設定されていることが多いようです。ガスタービンのため航行時には甲高い独特の音を発します。ガスタービンだけでは停泊時に燃費が悪いためAPUとしてディーゼルエンジンも搭載しているようです。
 停泊時には水中翼をたたむことができます。また、水深の浅いところでも上げるようです。前側の水中翼はT字型をしていますが、後ろの水中翼はわかりづらいですがコを上に向けた形状をしています。


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 船内は航空機と船を掛けあわせたようになっています。フェリーなどと異なり座席席のみで2階建てになっています。1階席はこのように3+6+3の12アブレストになっています。座席は航空機のような形状ですが通路の幅や室内高が飛行機に比べてかなり余裕のあるものとなっています。
 入口から前にはスーパーシートとして前面が見える特別席となっており+1000円で利用できるようです。このトッピー2では最前列端っこの4席のみが座席がやや大きいものになっているようです。



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 2階へは外側に階段がありますが基本的に船内中央の階段を使用します。2階は幅が狭いため2+5+2の9アブレストとなっています。前方は船橋となっているため壁になっています。進行方向右側には船橋への入口が設置されています。また、その脇の部分にはトイレが設置されており階段を挟んで左右で男女別になっています。
 座席は飛行機のような形状をしておりトッピーの場合はある程度リクライニングします。座席には飛行機と同じようにシートベルトが付いており飛行機とは異なり基本的に航海中はずっと装着しているようになります。

 船内サービスはフェリーよりも簡素化されており1階にある自動販売機のみとなっています。テレビは常時放映されており船内スピーカー化から音声が流れています。