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2110形 2112号車 製造:JR九州 鹿児島車両所


 この車両は鹿児島市電が保有している車両で1990年代に入って製造された一連のシリーズの最初の方です。この車両の前に製造された2100形と比べると車体がより流線型になっています。中扉も引き戸から4枚折戸になり本格的にラッシュに対応した構造となっています。車内も2100形がクロスシートで製造されたのに対してこちらの車両ははじめからロングシートで製造されています。
 この車両は現在マイアミ市との姉妹都市を記念したラッピングとなっています。2110形全車がこの手のラッピングとなっているようです。最近ラッピングが更新され、上のようなものになりましたが友好都市のラッピングに変更はありません。写真はパース市側ですが反対側はマイアミ市になっています。

 制御装置は初めてVVVF化されました。九州では珍しいと思われる東洋電機製のGTO素子を使用したもので今のところJRではIGBT素子のVVVFしかいないので鹿児島でGTO素子独特の励磁音が聞けるのは市電のみです。VVVFインバーターを装備していることから回生ブレーキも装備しています。


 この写真は新しい交通局の車庫の隣の公園から撮影したものです。留置線はこのように行き止まりタイプのものが複数も受けられるようになりました。また、この線は試運転線も兼ねているようです。
 方向幕は新しい交通局行きですが今までの「神田」という行き先を大きく書いています。これは従来の電停名のほうが知名度が高いからでしょう。また、経由地を見ると郡元電停の南側を経由することになっているので谷山からの便の幕のようです。