とある密会。
東京。
のべにすると5年は住んでいた場所ではありますが、田舎暮らしで一年も過ぎると改めて驚かされることが多いです。とにかく人が多いのは当然のこと、退屈する暇もないほど刺激と情報にあふれ、ついつい物欲にほだされ資料と言う建前のもと大量の画集を買い漁ってしまう。。。恐るべし紀伊国屋マジック。。
以前は難なく歩けた人ごみも、今ではぶつかりぶつかり謝りながら歩くわけですが、今回は2泊3日の中予定ぎっしりに普段会えない人に会い、久しぶりの場所にも行ってまいりました。
8年前、たまたま同じギャラリー内の別室で個展開催していたことがきっかけで出会った画家・笹倉洋平 氏。なにげに絵描きの友人、というのは少ない私ですが、大阪在住の氏とは気が合うのか?気づけばけっこう長い付き合いです。お酒がらみで多々迷惑もおかけしましたが、これからもどうぞ宜しくお願いします。
お互い、出会った頃とは画風も生活もがっつり変わりましたが相も変わらず精力的に活動中。そんな笹倉氏の展示が青山で開催中とのことで寄らせていただきました。
なんとなくギャラリーの雰囲気で写真は撮れませんでしたが、、、(というか普通撮影はNGなんでしょうが)、こちら が展覧会の概要。
ここ数年の『蔦』をモチーフにした作品、だんだんと進化していくのがわかります。
幅数mの大作に、今回の展示では過去の作品も多数展示されており、普段なかなか関西の方まで足を運ぶことができないため観る事ができなかった作品もあり、見ごたえ十分。
本人はかなり苦戦したらしい今回の展示ですが行けて良かったです。そのうちまた日光にも遊びに来てくださいませ。
笹倉さんの展示は12月の6日まで開催中です。
続いて、元同僚の俳優斉藤太一氏所属、TEAM JAPAN SPEC. による映画初作品『九回表、晴れ。』を観に下北沢へ。関係ないですが今ほっぺたを蚊に刺されました、多分今年最後の蚊。この日、数日続いた上映の最終日・最終回。毎上映時ごとに舞台挨拶を行ってきたという、サービス精神旺盛の劇団員皆様は、さすがに疲れも見える中、最後と言うことで妙に高いテンションが面白かったです。
何度となく舞台は観てきたこの劇団ですが、今回が初の映画。
内容はと言うと、昨今まれに見るド直球の青春映画でした。
主演の斉藤さん本人は内容に満足はいってないらしく、なかなか渋い顔をしてらっしゃいましたが、たしかに突っ込みどころは満載でしたが(^ε^)、普段親しくしている人をスクリーンで観るというのも、こちらとしては気恥ずかしくも新鮮で、大いに楽しませていただきました。
おそらく出ないであろうと言われる次回作も、楽しみにしてますよ・・・・。
今回の作品は上映が終わったそうですが、同じく下北沢のトリウッド にて近々公開される短編オムニバス作品内にて、3分間ほど、実の母との競演で斎藤氏出演のシーンがあるそうです。残念ながら私は行けませんが、、、、太一ファンの方々は必見、要チェックです。。
時間が過ぎるのは早いもの。
今回のメインイベントとして開かれたのは、とある住宅街のど真ん中、蕎麦処『遊』 における『明神ちたけ倶楽部』の会合でした。勝手に私が会長を務める当倶楽部は、この8月に結成後めきめきと躍進を続け、本部である我が家の他に全国3箇所の支部を備えるまでに成長、そして今回の会合によりさらに2箇所の支部を増やすという暴挙、、、今最も熱いと言われているかもしれない倶楽部であります。
ちたけについては以前も書きましたが、正式には乳茸(ちちたけ)と呼ばれる不思議な茸です。何が不思議かと言うと、この茸全国で収穫されるにもかかわらず何故か栃木県内でのみ消費されるという事実。日本のちたけの90%は栃木県に集められるそうです。なにかもう、遺伝子レベルで栃木県民と深い関わりがあるのか、栃木の人のちたけに対する情熱は計り知れないものがあります。
そして結成された我が明神ちたけ倶楽部には、今現在栃木県民は一人もいません。そしてまともにちたけを食べた人間もほぼいません。
我々はただちたけという淫猥な言葉の響きに誘われて集まった悲しい子羊。
来年の収穫期にはちゃんと食したいと思っています。
今回の会合のために私が用意した無駄に内容の充実した会報とちたけの水煮は、皆様の生暖かい失笑に迎えられある意味本望です。
そんなちたけ倶楽部も来年からひょっとしたら具体的な活動があるかもしれません。。期待はとくに乞いませんが。
前置き長くなりましたが、相変わらず蕎麦が美味しくて泣きそうでした。
今住んでる日光、及び栃木県内は蕎麦打ちが盛んな地域で(蕎麦祭りイベントがあるくらいだからなぁ)、近所にも美味しい蕎麦屋さんはたくさんあるが、やはりここ遊のお蕎麦は自分の中では別格なのである。蕎麦だけでなく店の造り・全ての料理が愛情に満ちていて嬉しい。
初対面を果たしたイケメン、リン君もはしゃいでいる。
なんていうか、幸せな時間だな。
(※不忍池に浮かぶ鳥。カモメ?)
日光に戻る日には上野散策しながら天気も良かったのでボートを漕いだ。
夕焼けがビルの隙間からこぼれ、空にはたくさんの鳥達が飛び交っている。
これから続く寂しい日々を思うと気が滅入るが、こういった時間があるからこそ滅入ってばかりもいられない。
本当に自分がやらなければならないことと向き合っていく、今からの時間です。