仕事が終わり、高茶屋食堂でメシを食っていた。
変なオッサンが携帯で話しながらニヤニヤしていました。
気になったのでしばらく見ていると、オッサンは実は電話していない様子で、笑いながら電話したフリをしているのです。
僕と目が合い、またニヤニヤしながら僕を意識して更にオーバーに一人芝居をしてきました。
多分僕が笑いをこらえているのを、変なオッサンは見抜いていました。
オッサンがこっちを向き頭をかきながら会釈してきた時です。
僕はこらえきれず、口に入れた豚汁を噴水のように噴き出しました。
店員が心配してくれましたが、その様子を見ていたオッサンはウキウキの表情で僕に会釈を何度もしてきました。
僕はさらにむせながら大笑いしてしまい、店内で注目を集め、頭のおかしい人扱いされました。
恥ずかしくなって、急いで帰ると窓からオッサンが僕を見てバイバイと満足げに手を振っていました。
笑っていけないシリーズは日常でもあると思いました。
以上