みなさん

こんにちは

NKです。

 

以前からこのブログでは推薦入試(AO入試、指定校推薦入試)に絞って大学受験をすることはリスクが伴いますので、お勧めは難しいという記事をこれまで書いてきました。

最近、生徒からなんである大学の指定校推薦入試の枠が減ったのかについての質問がきました。

これは学校の先生なら結構あるあるだなと思っていることなのかもしれませせんが、なぜ、そんなことが起きてしまうのかということについて書いてみようと思います。

 

① その大学に行った先輩の成績が悪すぎた

→ 大学にもよるのですが、大学から指定校で入学した生徒の成績表が毎学期高校に送られてきます。その中身はその生徒がこの大学でどれくらいの成績なのか、何単位とれているのかが詳細に書かれています(とある大学は私の想像以上にめちゃくちゃ細かい成績表を送ってくださり、こちらもびっくりするレベルです。)。大学で成績がいい人は問題ないのですが、指定校で大学に入っていて、大学の成績が悪い生徒に関しては高校で直接ご指導お願いしますみたいな通達文が入っていることがあります。ここで気を付けないといけないのは、高校から指定校で大学に入学し大学の成績が悪い生徒が続出すると、大学側からお𠮟りを受けたり、下手をすれば指定校推薦の枠自体を削られることがあります。

 

②途中で先輩が退学した

→ これも意外とあるのですが、指定校で行ったにも関わらず先輩が大学を途中で退学するというケースがあります。どういう理由かは人によってそれぞれなのですが、私の知っている限りだと、意外と多いのが自分の思っていた学部と違うから退学するや未成年飲酒が多いような気がします。あと成績不振もあります。

 

③高校の進学実績が大学側からみるとよくなかった

→ 傍から見ると分かりにくいのですが、指定校って実はその高校がこれまで勝ち得た信用なのです。なので、指定校をもらっている大学に対して一般受験でもある程度(各大学により基準が違い一概に言えない)の合格実績を作っておかないと、その大学に興味がないのかなと思われ、指定校を減らされることがあります。

 

④そもそも、指定校推薦を使う生徒がいない

→ これもえっそんなことと思われるかもしれませんが意外とあったりします。私も意外だなと思ったのは関西の高校で関東の大学に指定校推薦の枠があるにも関わらず、学費や生活費が高いから結局誰も指定校推薦をとらないということはあります。そして、何年も指定校推薦入試を受ける生徒がいない年が何年も続くと、指定校推薦の枠が減らされ、消滅することもあります。

 

要は、指定校っていうのは高校と大学の信頼関係で成り立っているのです。なので、指定校推薦で大学に進学するなら学校や後輩に迷惑をかけないようにしましょう。そうじゃないと、あまりにも後輩が可哀そうですし、後輩も先輩が嫌いになりますから。しかも、以前の記事に書きましたが、指定校推薦って1度失うと10年くらい戻らないですし、下手すると、一生戻ってきません。なので、大事なんです。