(天候・空気などが) しめっぽい、湿気の多い
[1400年以前。中期英語(ラテン語(h)midus ((h) ūmēre「湿気のある」より)]
例 a humid climate / It was a hot humid day in July.
オックスフォード類語辞典でhumidを調べてみると、類語がたくさん!
muggy, close, sultry, sticky, steamy, oppressive, airless, stifling, suffocating, stuffy, clammy, soupy, heavy, fuggy, like a Turkish bath, like a sauna; damp, dank, moist, wet, misty.
[OPPOSITES] fresh; arid.
opposites というのは反意語ですね。類語がたくさん出て便利だけど、それぞれがどのような意味か、とどう違うのか、は残念ながら書いていない!気になる語を個別に英和辞書などで調べることになります。
電子辞書でこういう時に便利なのが「ジャンプ」機能。ジャンプというボタンがあるかな? (私の手元にあるのはCASIO
EX-word XD-A10000 という英語専用機で、英英辞書が多く入っています。この機種では左下にジャンプボタンがあります。
ジャンプを押すと、画面の語を緑色が指すので、気になる語にその緑色をカーソルで動かして合わせ、「決定」を押すと、その語を載せている辞書がいくつか候補に挙がります。(これは英語に限らず、英和辞典の、ある語の説明に出てきた日本語の意味が分からないときにはその日本語にジャンプすれば国語辞典のそのページが開きます。)
試しに、リーダーズ英和辞典で見ていたdampに再度ジャンプすると、リーダーズ、ジーニアス大英和、ランダムハウス大英和、オックスフォード新英英辞典、の四つが表示されました。
ここから好きな、あるいは必要な辞書の説明に飛ぶことが出来ます。紙の辞書にはない便利さですね。紙の辞書の場合も、机に何冊か並べておいて、いくつか広げて見ることはできるけど、こんなに手軽には行かないですね。検索の速さでは電子辞書に軍配、でしょうか。(ついでに、机にいろいろ広げる様子を獺祭(だっさい)、獺祭魚(だっさいぎょ)と言います。獺(カワウソ)が、捕えた魚を食べる前に並べておくのを、魚をまつるのに例えて言う語、詩文を作るときに多くの参考書を並べひろげること。)
さて、humidと dampはどう違うだろう?
作文する時に語の細かなニュアンスの違いや、名詞と動詞のよく使う組み合わせ(連語、コロケーション)を調べるのに便利なのがロングマン英語アクティベータです。これでhumidを調べてみると、次の説明がありました。
【humid】[WEATHER] 7 hot weather see also SWEAT hot, boiling, warm,
humid: if the weather is humid, the air is hot and wet in a way that makes you feel uncomfortable
例 Tokyo is very humid in summer.
この辞書は実際の使い方を定義に入れて書いてあります。つまり、「もしthe weather is humidと言った場合、空気が暑くて湿っていて、不快になる感じであること」という書き方で、humid をweather の形容に使う、ということが分かるようになっています。
次に、「WET」という意味でのくくりを見てみると、humid と並んでdampもありました!
humid [WET] 3. when the air feels wet
humid: humid air or weather is hot and wet in a way that makes you feel uncomfortable
damp : damp air or weather is slightly wet in an unpleasant way, and makes you feel cold
例)The constant cold and damp made Tony feel even worse.
英和辞典ではhumidも damp も「湿気のある、じめじめした」となっていて、今一つ違いが分かりませんでしたが、ここにきて、dampにはhumidにはない、「濡れることで寒くなるような感じ」が伴うことが分かりましたね。
以下、dampを実感した旅行体験記です。
もう何年前だろう、、ハリーポッターがまだ日本で大ブレイクする前、雑誌の洋書紹介で子供向けの話だが面白い、流行っている、と紹介されていて、ちょうど夏にエジンバラで学会に参加したので、ハリポタの撮影に使われた機関車に乗りに、北の方まで行きました。
(あ、私はハリポタはあまり楽しめず、途中で読むの挫折してしまいました。ハリポタファンだから、ではなく、海外鉄子気味なのです。特にイギリスは古い列車、路線も残しているところが多く、楽しくて時々乗っています。)
ジャコバイト号
ジャコバイト号と駅員さん
ジャコバイト号 正面 フォートウィリアムス
スコットランドでは8月でも肌寒かったです。
写真でも空がどんよりしていて、とっても寒そうなの、分かるでしょう?日本では蒸し暑くてぐったりしている時期ですよ。。(ま、北海道より北だもんね)
機関車が一日一往復しかなくて、戻ってももったいないし、それなら、とさらにその先のスカイ島にわたり、そこの一番大きな町、ポートリーに泊まりました。小雨がそぼふっていました。
とても小さな町。よく絵葉書になるところ。
スカイ島 ポートリー
このカラフルな並びにレストランとフィッシュ&チップス屋さんがありました。
お腹が減ったけど、レストランに入るのもなあ、で、フィッシュアンドチップスを買ったものの、屋根付きで座れる場所がそのあたりには無く、大事に抱えてとぼとぼ坂道を登って広場へ。
宿に帰って食べるのもなんだかなあ、で、結局バス停の屋根の下に座って食べたけど、寒かった~~ あの感じがまさにdampだなあ。
スカイ島、「空」ではなく、現地の言葉で「鳥」という意味らしい。島の形が鳥のようだから。
寒くて なんだか物寂しくて、「わ~世界の果てまで来たなあ、、」という感じがしました。
そこの公衆電話から京都の親に電話したら、「あれ?もう帰って来たんか?」
ものすごく電話の音声がクリアで、「あんたの家の電話よりはっきり聞こえるがな!」と母に言われた~ 文明のリキってすごいね…。