2011年1月某日


 2年ほど前にピタリとやめてしまったHPを再び始めてみることにした。PEACOCK BABIESとHALLUCIONZというバンドを2つもやっているので、その宣伝用ということもあるが、昨年末「青い部屋」が閉店してから、ずっと引き籠っているので、知人、友人たちが「賀句ちゃん、死んでんじゃないの?」とうわさしているらしいというので、何か発信しておかないと、この世から消されてしまいそうで。いや、清志郎の歌「あきれて物も言えない」みたいに、死んだふりして、香典でももらうのも悪くねーかな (笑)


1月上旬に札幌と夕張に行った。自分のバンド、PEACOCK BABIESのプロモ映像を撮影するため。書下ろしのオリジナル曲「お母さん」と「許したまえマリアさま」という2曲を、ヴォーカルのマセリを主演にして、友人の映画監督、高橋玄さんをアドヴァイザー件カメラマンにして、初めて監督をやってみた。夕張は大雪で、昭和のさびれた感じの残っている場所で、こちらが意図した70年代の東映や日活映画へのオマージュ風な、7分弱の短編映画仕立てのプロモ映像となった。このHPからPEACOCK BABIESのMY SPACEにLINKするか、YOU-TUBEで見れるので、是非一度は見てみて欲しい。以前から映画は大好きで死ぬ前に一度は短編映画を撮ってから死にたいと思っていたのだが、初めて初歩的な撮影をやってみて、ああそうなんだ、と勉強になることは一杯あったが、ますますちゃんとした映画をいつか撮りたいと思うようになった。

で、雪の夕張の凛とした情景が頭に焼き付いてしまい、帰ってからも北海道の雪景色を舞台とした映画のDVDばかり見ている。厳寒の中の北海道といえば、高倉健の代表作「網走番外地」だろう。1965-67年にかけて東映で、石井輝男監督がシリーズで全10本撮った当時のヒット作だ。寡黙で正義感に溢れる高倉健演じる網走刑務所の囚人が、悪徳な看守や囚人と戦って、筋と仁義を通して生きていく物語だが、60年代末の学生運動の世の中でも大いに受けた映画だ。昔2本くらい映画館でみたことはあったが、最近はこのシリーズ10巻をまとめてみている。いやー、健さんはやっぱりかっこいい。ちなみにPEACOCK BABIESのプロモ「マリアさま」の中で、僕が刺されるシーンがあるが、あれは高倉健主演の「幸せの黄色いハンカチ」で、健さんが殺人を犯すシーンで使われた、同じ場所で撮影しているのだ。まあストーリー的には勧善懲悪ものの古典的な作品だが、やはりエンターテインメントに徹した石井輝夫の演出は面白いし、健さんやおなじみの俳優たちの演技がよく、今見てもとても楽しめる。個人的には厳寒の大雪の中での撮影がメインの「吹雪の斗争」、「大雪原の対決」、「決斗零下30度」などがいーね。

http://www.youtube.com/watch?v=aRZ0nGMxbsA


http://www.youtube.com/watch?v=cxoYKARzoi0&feature=related

GACKYのブログ-網走番外地