新穂高温泉 槍見の湯 | 「みの」のつぶやき

新穂高温泉 槍見の湯

「新穂高ロープウェイ」の展望台から槍・穂高などの残雪の山並みを見た後

その日は 奥飛騨温泉郷新穂高温泉に宿泊した

新穂高温泉は 上高地から見ると穂高の山稜を挟んで西に位置し

槍ヶ岳などに源を発する鎌田川沿いにある

 

 

 

ロープウェイ口まで迎えに来た宿の車で 北欧風の 「穂高荘山のホテル」に着いた

 

                                            (2024.04.15宿泊)

 

宿には欧米系外国人や日本人の団体客がそこそこあり

食事は懐石 食堂のスタッフにはネパール人が数人いた

何処のホテルの従業員も 外国人が普通になって来た

その日にはいった温泉は

急斜面に面したところにあり 意外と小さかった

 

翌朝 露天の「槍見の湯」へ行く

ホテルの横の道路を横断し 槍見の湯の降り口に出た

 

 

傍に何かの施設がある

 

 

なになに「湯めぐり鉄道」だと

 

 

この鉄道全長33mで世界最短の鉄道とあるが

早い話が おもちゃの様なケーブルカーで 詰めても数人しか乗れない

 

 

奥飛騨・幸福駅だという

なんだか 二番煎じの様で もっといい名がありそうな気がする

 

 

 

まだ動いていなかったので 急坂の道をジグザグに下り始めて

アッと思った この斜面は見覚えがある

露天の入り口を過ぎ川岸に出た

やっぱりそうだ その昔見た光景が目の前にあるではないか

 

谷間の奥に槍ヶ岳が見える

そこから流れ出る鎌田川の岸辺に 露天風呂はあるのだ

 

 

これが その露天風呂

以前は もっと野趣があった気がする

 

 

宿泊した 「穂高荘山のホテル」が この露店風呂を見るまで

その昔 暗くなり始めた頃よれよれになり下山してきて

無理に宿泊をお願いした宿であり 

現在のホテルに 改装されていたとは知らなかったのだ

 

その時の登山は 私の登山歴の中で最も疲労が激しかった登山だった

高瀬ダムから 湯俣温泉尾の晴嵐荘へ 北鎌尾根でビバーグ 槍ヶ岳を経て

双六小屋へ へとへとだったが 笠ヶ岳を経て 下山することにした

 

 

 

(その行程の山行録の 笠ヶ岳の下りからの記述を見ると)

 

突然激しい雨になり 渡渉地点があっという間に濁流になった

雨が降り続けば 大変なことになると思ったが その前に渡り切りった

疲れ切って遅く 山荘へ辿り着くも 部屋が空いてない

廊下でもいいと無理にお願いしたら 

プレハブの部屋に泊めて頂き 本館に食事まで用意して頂いた 

広い宴会場で一人ぽつんと食事を摂ったことを思い出すが

この時の宿の厚情が忘れられない

 

そして、暗い中を槍見の湯まで 斜面の道を下り露天に浸かった

翌早朝 露天に入り 槍ヶ岳を眺めたのが忘れられない

 

今再び その時の露天風呂に浸って 感慨に浸ったのであります