インターン実習…「肩こり」の症例 【担当学生O君-28才の実習例】  | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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インターン実習…「肩こり」の症例 【担当学生O君-28才の実習例】 

O君は本学院に入学するまで、整形外科にてバイトされていました。


患者-Aさん 45才-女性-接客業/主婦  
Aさんは初診後も予約され合計6回通院して頂きましたので、継続的な経過観察が出来て学生O君にとって勉強になったようです


●主訴
肩こり


●学生O君による病歴聴取
・肩こりの部位は両肩です。
・10年くらい前から肩こり症でしたが、1か月前から酷くなったそうで、最近は熟睡も出来ないそうです。
・頭痛がする時もあるそうです。重い感じの痛みだそうです。
・生理痛は毎月強いそうです(主に下腹部痛)。
・1年前と半年前にギックリ腰になった事があるそうです。腰は常に軽度の重たさを感じるそうです。
・腰の重たさは姿勢は関係しないそうです。
・家族=夫、子供(9才)


●学生O君と担当講師のディスカッション
・病歴聴取から、単なる筋肉疲労的な肩こりのタイプではなさそうである。何らかの肩こりの原因(基礎疾患)があるのでは、そう予感させる所見である事は学生O君も感じていたそうです。ただ、その原因を究明していく「突破口」が見つからず、O君は迷っていたみたいです。
・そこでその突破口として「患者Aさんの子供の年齢=9才」について示唆しました。患者Aさんは45才、子供が9才・・・つまり、ほぼ、高齢出産なわけですが、、、。


●学生O君による追加の問診と診察
(問診➡回答)
・月経周期は?➡28日周期で、1週間ほど続きます。
・月経血量は?➡多い方だと思います。
・生理痛は?➡今は普通だと思います。以前は(出産前は)強かったです。
・中間痛(排卵痛)は?➡ありません。
・月経血で塊はありますか?➡少しあります。
・不妊治療はしましたか?➡していません。
・出産時の状況は?➡難産だったので帝王切開で出産しました。
(診察)
・C4-5の右側屈変位があった。
・右子宮底~小腸下部、右上行結腸~横行結腸部に緊張と圧痛があった。(☚帝王切開の手術の影響か?)


●選択した整体治療
・子宮底と小腸の癒着の解放テクニック
・大腸と腸骨の癒着の解放テクニック
・小腸、大腸、子宮、卵管-卵巣の内臓整体
・横隔膜解放テクニック
・肩周辺の筋肉群の筋肉調整


●結果
・治療直後、腰部と腹部がスッキリと軽くなった感じがしたそうです。同時に肩周辺も軽くなった感じがしたそうです。
・しかし、初診治療の効果は3日しか持たなかったので、その後も継続して合計6回の整体治療を受けたところ、ほぼ完治に近い状態に到達したところで治療を終了しました。


●学生O君と担当講師との考察
・ディスカッション後、「帝王切開…腹部の手術…腹部臓器どうしの癒着や自動力低下…腰痛や肩こりの原因」といった図式を学生O君は推定したそうです。
ただ、この事に気付く「突破口=きっかけ」が「子供の年齢」にあったとは、想像もしなかったそうです。「これに気づいていないと、出産時の状況についての問診はしなかった」、とO君は言っていました。
しかし一度「子供の年齢(9才)-患者の年齢(45才)-マルコウ-婦人科的な問題は無かったか?!?」といった図式がイメージできるとO君はスラスラと問診-診察を続けていけたのは、さすがでした。
・今回の症例は「ひょんな事から診察の突破口が見つかるんだ!」といった事で、学生O君にとって「患者さんの情報に無駄は無い!」といった基本的な医療家としての心構えの教訓として、心に残った経験になった様です、





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