逆流性食道炎「腹筋するとゲップが出る!」・・・
薬を用いず一度の施術でゲップが止まった治療例
(原因・症状・治し方について…)
●54才・男性・自営業の症例より
● 逆流性食道炎=胃食道逆流症-機能性胃腸症=の整体治療方法と治験例紹介
● JHSC整体院の総合治験例はこちら
◇始めに…下部食道括約筋と飽食の時代
◆逆流性食道炎についての資料は
多岐にわたり、様々な解説と治療法などが記載され皆さんもよくご存じの事と思いますので、それらについては本コラムでの詳述を控えます。
しかし数ある解説と治療法がある中で、ほとんど触れられていない内容があります。
それは「下部食道括約筋」についてです。
胃酸の逆流を阻止して食道を守る下部食道括約筋
◆下部食道括約筋は
胃-食道接合部(横隔膜の中央部)を仕切る為の括約筋で、嚥下時以外の24時間体制で常時収縮して閉じています(☚持続性緊張)。この持続性緊張のお蔭で胃酸が食道に逆流しない様になっています。
そしてこの下部食道括約筋の持続性緊張は本来「筋原性」と言われていて、下部食道括約筋自身が「雑巾をひねる様な形式で収縮し胃酸の逆流を防いでいる」と考えられています。自律神経や局所ホルモン(ガストリン・セクレチン)は筋原性収縮の補助的役割と考えられています。
【筋原性の起源】
胎生初期は、胃腸は均一に細くて真っ直ぐな「1本の管」から出来ていますが、その後遺伝子的なプログラムに従って、次第に将来「胃」になる部位が膨らむと同時に下部食道括約筋の部位で「90°右回転」します。この「胎生期の胃の回転」が下部食道括約筋の筋原性収縮の起源と考えられます。
整体コラム❶ 胎児期における胃の90度右回転の意味
◆そこに、近代の飽食の時代を
反映した形での「大量の食餌(☚スイーツは別腹etc)」によって胃袋が満杯状態での胃の蠕動運動(☚幽門ポンプと言います)が起こると相当な胃袋の内圧上昇となり、「胃酸を含んだ食べ物を逆流させまい」と、下部食道括約筋に過剰な圧力負担が生じます。
それだけでなく、一度の食事により数百mlの胃液が分泌されるため、食べた食餌の量以上に胃袋は膨張する事になります。この膨張がさらに下部食道括約筋に負荷され、食事をしている私たちの予想を超える負担を同括約筋にかけることになります。
その飽食-満腹状況が日々続くと慢性的な「下部食道括約筋の疲労現象」が生じる事は容易に察せられます。
【ちなみに、下部食道括約筋の筋力は肛門括約筋の1/5以下です】
その結果が「下部食道括約筋の機能低下➡胃酸の逆流➡逆流性食道炎による胸やけ、ゲップ、呑酸、肩こり…」につながる主因、と私たちは考えています。
◆当然、ストレスや猫背など、
皆様よくご存じの他の原因も加わり本症が発症していると思いますが、やはり上記の「下部食道括約筋の疲労」といった観点が見逃されているのは否めません。
本コラムは、その「下部食道括約筋の疲労を直接回復させる整体手技」にスポットを当てた根本的治療法の症例です。
逆流性食道炎による胸やけ、呑酸、肩こり等で苦しまれている方に、是非一度お読み頂きたいコラムです。
ただ、重症度によって治療回数は変化しますし、また食道裂孔ヘルニアの合併や、近年注目されている「バレット食道」にまで進行されている方は、施術回数が増えると思いますので、ご理解下さるようお願いします。
●ここから54才・男性・自営業の症例です
●この患者さんは
それまで全く健康だと思っていたそうです。食欲もあり、適度にスポーツジムに通い、元気に色々なトレーニングもされていました。しかしある時からゲップが出だしてきたそうで、
「ウェっ、ウェっ、ウェっ、ウェっと、おもろい様にゲップが出ますねん」
と。
そしてそれが次第に増えていったそうです。
●その内に
「先生、腹筋してもそのたんびにお腹から突き上げるようにゲップが出るようになりましてん」
と、仰っていました。さすがにその頃になると
「みぞおちが常に痛くなりました」
とか
「胃酸が口に出てきよりました」
とかの症状も出だしたそうで、当然病院に行く事になったそうです。
●検査の結果胃癌などの疑いは
無かったそうで、それはそれで良かったのですが、上記症状については
「『逆流性食道炎やぁ』言われて胃薬みたいなモンもらいましたけど、一緒ですわ」
と、仰っていました。
おそらく上記の「腹筋するとゲップが出る」という訴えも、腹筋トレーニングで腹圧が上がる事で下部食道括約筋の抑えが効かず、胃酸が食道に逆流するのだと推定されます)。
●触診してみると
やはり上腹部には顕著な緊張と圧痛が有り、
「先生、そんなとこそんなに痛いもんですか?」
と、不安そうに質問されてきました。
「逆流食道の方はこの部分が硬くなっているケースが多いですね」と言いますと、首を縦に何度か小さく振りながら、黙って天井を見つめられていました。
●上記の病歴・診断結果や触診検査から、
下部食道括約筋がしっかりと収縮出来ていない為に起こる「逆流性食道炎」である事は間違いないと考えましたので、
★下部食道括約筋の内蔵整体
★胃の内蔵整体
を中心に施術する事に決めました。
●やはり最初は
特に丁寧に施術していかねばなりません。ただでさえ緊張して敏感になっている部位ですから。最初は景気の良い顔で来院されていたのですが、施術開始時には患者さんの顔もやや緊張気味でした。しかし時間が経つにつれ、
「先生、それメッチャ気持ちエエわ、、、」
と、不思議そうな顔をして仰っていました。
●施術が終了する頃には
すっかり安心された表情に変わり、起き上がって頂くと
「ものすごいお腹が軽くなった」
と、大きな目で仰っていました。
「これからは食欲が有っても腹八分ん目で、せいぜい腹九分目で抑える様にしてくださいね」と、アドバイスをして初診は終了しました(守られることは少ないのですが)。
●3日後の再来院された時には
「先生、ほとんどゲップ出ませんでした!」
と、相変わらず元気に来院され、とりあえず「ホッ」としながら二診目の施術に入りました。
◇終わりに・・・何か解決方法はあるものです。。。
ご覧の様に、「逆流性食道炎」は最も得意としている治療レパートリーです。
今回の患者さんもすごく喜ばれていました。
ですからどんなにひどい「ゲップ、呑酸、胸やけ」でも、あきらめないで下さい。
何か解決方法があるはずですから。
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上記解説文で不明な点やご質問は当院お問い合わせHPか、お電話 (06-6180-6880) にてご相談ください。
それではお大事にしてください。
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