偏差値のからくりは何回も触れてきました。
そのからくりの一つが理系と文系の偏差値の差。
例えば、慶應の偏差値をベネッセのデータで見ると以下の通り。
医学部 73
法学部 77-78
経済学部 74-77
誰が見てもおかしい数値です。
日本の医学界を東大と二分して来たと言っても過言ではない慶應の医学部が文系学部より低いなんて絶対にありません。
理系と文系はそもそも母集団が違うので、偏差値は比較できません。
予備校同士の偏差値を比べると、受ける生徒の質が高い駿台では他の予備校より低く出ます。
見抜く力のない者は出ている数値を真に受けてしまいます。
駿台のデータを見て、法政の理系学部学科の殆どが偏差値40台です。
そんなことなどあり得ないのに、愚かな者は「法政の理系ってめちゃ易しいな！」と思い込んでしまいます。
実際には理系の方が母集団の質が高いので、低く表示されるに過ぎません。
理系と文系の違いを式で表せば、少なくとも以下の通りです。
文系＋５＝理系
実際には＋５よりも＋７が妥当だと思います。
今夜は偶々ベネッセの偏差値表を見ていて、やはり理系と文系の母集団の違いを見逃すことはできません。
理系も文系もごちゃ混ぜのそのランク表を見ると、東大理３、つまり日本一難しい大学の日本一難しい学部の偏差値が79。
それに対して、慶應の法学部が83。
あり得ないでしょう。
79＋7＝86
慶應の法学部が83ならば、東大の理３が少なくとも86であれば納得できるのではないでしょうか。
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