1/7(日) 11:55配信 読売新聞
(写真:読売新聞)
受験生の人生を大きく左右する入試で、本来なら合格となる30人を不合格とする重大ミスが、名門国立大で起きた。
6日、記者会見した大阪大は、「受験生の人生を狂わせてしまった」と謝罪。外部から問題の誤りを2回指摘されながら見過ごし、入試から1年近く経過してからの公表に、「組織として対応できなかった」と釈明した。
「受験生、在学生、家族、関係者の皆様に多大な迷惑をかけ、深くおわびします」
6日夕、大阪府吹田市内の大学構内で記者会見を開いた小林傳司(ただし)副学長は冒頭、そう話すと沈痛な表情で頭を下げた。
今回、出題・採点ミスが発覚した物理の入試問題では、作成までに15回以上の会議が大学で開かれ、10人以上の教員らが携わっていた。小川哲生副学長は「十数回チェックしたが、見落としがあったと言わざるを得ない」と苦渋の表情を浮かべた。
昨年の入試でのミスについて説明する小林傳司副学長(左)と小川哲生副学長(6日午後、大阪府吹田市で)