はじめて父子で参加した学童キャンプ。

訪れたキャンプ地は、1年前に息子くんと登山した思い出の場所でした。

 

どこかボーッとしている息子くんのことが心配ではじめた山登り。

そしてその地は、未就学児童にはきつい急勾配で標高もそこそこある山だった。

途中何度も「大変だから引き返そうよ」と言ったにもかかわらず、

「最後まで登りたい」と言って見事山頂まで到着。

 

同行した山仲間にもとても褒められ、

 

それが息子くんの自信に繋がったと信じています。

 

そんな思い出の地でのキャンプ。

 

ドッジボールやカレー作りに、キャンプファイアー。

 

保護者が手探りでやっているキャンプ。

 

キャンプに携わっているキャンプ委員の人たちはどこか誇らし気だった。

 

夜になって子供達を寝かしつけ、懇親会会場へ。

 

「高山保育園」出身保護者ばかりのキャンプなので、

初めてお目にかかる人達ばかり。

それでも一緒に夏祭りの実行委員であるお父さん方がいるので中に混ぜてもらう。

 

そこで。。。。

 

「田村さん、あの小笠原会長ってどういうつもりなんですか!?」や、

 

「あの人、何にも知らないくせに、キャンプ廃止って。。。いくらなんでもそれはないでしょう!」

「小笠原さんって、子供をキャンプに連れてきたことないのかな?」

 

「田村さんは「やまと学園」出身で、小笠原会長と同じ保育園だから、ひょっとして。。。スパイですか(笑)?」

 

とか。。。

 

お酒がはいるにつれて皆さんエキサイトしてきました。

 

それにしても。。。。こんなに散々言われるって。。。 

 

いったいぜんたい、小笠原会長さんは。。。どんな発言をしてきたんだろうか?

 

しかも。。。穏健な人と思っていた、あの古川委員長ですら。。。。

 

「俺。。。10万円の費用のことで呼び出しくらったけど。。。。俺がいったい何したって言うの?ホント、まじむかつくよ、あの女!」

 

と、めっちゃこわいです。

 

年齢もそこそこ高めで役所勤務の古川さんは、一見落ち着いた感じなんですけど。。。

 

それこそバリバリの「高山保育園」のタカ派。

 

なんていうか。。。。ただでさえ溝のある二つの保育園。

 

それが たかだかキャンプごときで。。。ズバっと分断された敵対関係になってしまってます。

 

キャンプ自体は楽しく過ごせていい感じでしたが。。。。

 

そして。。。本来会長を支えるべき副会長のうち一人は。。。

「高山保育園」のキャンプ派でした。

もちろん小笠原会長にはそのことを一切話さず。。。

結局、小笠原会長は。。。孤軍奮闘状態。

 

ただでさえ 仲の良くない異なる保育園出身者保護者達が。。。。

ますます関係悪化となっていました。

 


第022話へ続く
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