60年代ROCKの心象風景
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CREAM"Fresh Cream"1967

 ギター、ベース、ドラム、ブルースハープ、それぞれの音が強く自己主張するアシッドサイケデリックブルースアートロック。脱力したヴォーカルとイントロを始め随所にフィーチャーされる不穏なハーモニーがクールであり、ポップでもある。

ULTIMATE SPINACH『ULTIMATE SPINACH』

 明るくてポップなR&Bと攻撃的なガレージブルースロックと繊細で美しいサイケデリアが混在するが、”60年代後半の空気感”がそれらを繋げている。

COUNTRY JOE AND THE FISH『ELECTRIC MUSIC FOR THE

COUNTRY JOE AND THE FISH『ELECTRIC MUSIC FOR THE MIND AND BODY』(1967)


 脱力感(特にヴォーカル)と緊張感(キーボードとギター)があって少し暗くて浮遊感がある。スローな曲は典型的なACID ROCK。トリップできます。

同種の感覚
THE GRATEFUL DEAD
JEFFERSON AIRPLANE
DONOVAN
THE DOORS


THE BLUES MAGOOS『ELECTRIC COMIC BOOK』

遊び心満載のアレンジが楽しいポップでキュートなガレージサイケ。チープなオルガンと本格的(?)なサイケデリックギターが印象的。

THE ABSTRACTS『THE ABSTRACTS』(1968)

 メロディーやヴォーカルスタイルやハーモニーの入り方なんかは基本的に”古き良き時代のアメリカンポップス”。キラーギターやハモンドオルガン、不思議なエコー感がそれにサイケ的な陰りを加える。ヴァニラファッジ影響下のハードロック調もあり。

THE GRATFUL DEAD 『AOXOMOXOA』(1969)

 個人的に語りかけてくるような親密な空気感と白昼夢を想わせる浮遊感は一瞬同時代のキンクスを連想させる。特に2曲目の"DUPREE'S DIAMOND BLUES"はレイデイヴィス風味。ただアルバム全体を支配するのはひたすらハッピーな恍惚感。そして時折やってくるアシッド感は強烈。

GROUP THERAPY『PEOPLE GET READY FOR GROUP THERAPY

 初期のジミヘンドリックスとヴァニラファッッジの影響濃い。それぞれの代表曲のカバーを両面の1曲目にそのまんまのアレンジで収録("FOXY LADY"と"PEOPLE GET READY"。ちなみにもうひとつの有名曲"HEY JOE"はヴァニラファッジ風。)。基本はシンフォニックなヘヴィーサイケだがR&Bビート風の曲がフィーチャリングされるなど全体的なイメージは明るい。

FEVER TREE『FEVER TREE』(1967)

 野性的なヴォーカルスタイルがアルバム全体の印象を決定付けるが、各収録曲の表情は実に多彩。ストリングスをフィーチャーするだけではなくクラシックのメロディーまで引用したシンフォニックサイケ、ロングトーンのリードギターとフルートが怪しいアシッドサイケ、スタジオギミックを多用したコラージュサイケ、荒々しいブルース/ガレージ風な曲もあればソフトロック的なおだやかで優しい表情を見せる瞬間もあったりする。ビートルズとバッファロースプリングフィールドのカバーもごく自然に溶け込んでいる。

TRAFIC『Mr.FANTASY』(1967)

 1曲目(USA盤では)の"PAPER SUN"のイントロ10秒聴いただけで一気に夢心地の異空間へ引き込まれる。ハープシコードが摩訶不思議なグルーブを産み出し、フルートがエキゾティックなメロディを奏でる。この吸引力は尋常じゃない。スティーブウィンウッドの白人離れしたソウルフルなヴォーカルも妖艶なオルガンも含めて全ての音がサイケデリック。

THE MANDRAKE MEMORIAL『THE MANDRAKE MEMORIAL』

 チャーミングでキラキラしたキーボードと物憂げで夢見心地なヴォーカルがアルバム全体のイメージを決めている。ときおり割り込むサイケデリックなギターやシタール、不自然なエコー感やちょっとしたメロディーのねじれがアクセントになっている。不条理感覚が心地いいドリーミーアシッドサイケデリックアルバム。