ベトナムへ行って僕が一番食べたかったもの、それがフォーです。

1日目はフォーを食べることが出来ず、2日目は朝から食べる気満々でした。ホテルを出て最初に行ったのが、すぐ前にあるベトナム戦争資料館でした。そこにはベトナム戦争時代にアメリカ軍が残していった飛行機や戦車、大砲、爆弾が置かれていました。

最初の建物に入ると、従軍写真家が撮ったベトナム戦争の真実がありました。アメリカ軍兵がベトナム人に虐待をしている写真や、攻め入る瞬間などいっぱいでした。それぞれの写真には撮影者の名前が書いてあるのですが、その中に数人の日本人を見つけたのはちょっと驚きました。そんな人がいたなんて全然知りませんでした。そして、Robert Capaの写真も。あの有名な最後の一枚もありました。

他の建物には枯葉剤"Agent Orange"に関するものがありました。そしてそこで一番強烈だったのは、枯葉剤によって奇形となってしまった赤ん坊のホルマリン漬けです。戦争の酷さがそこにありました。

約2時間ほどの資料館での滞在の後、フォー食べれるか?と思いましたが全然食べれる気分でした。どうやら僕の食欲は相当だったみたいです。

とりあえず目に付いた"Pho"と書かれた看板のある店へ。店といっても通りの一角に屋根とちょっとした囲いをつけただけの所で、とても衛生的とは言えません。でも、おもいっきりローカルなフォーを食べたいと思って行きました。ベトナム語しか話せない兄ちゃんになんとかフォーボー(牛肉のフォー)を頼みました。鳥はインフルエンザが怖かったので頼まなかったです。

暫くして持ってこられたフォーは写真にもあるように、少し赤みがかった肉の塊が乗っていて、隅々から赤い汁が出ていました。えっ、こんなのあり!?と戸惑っていたら、兄ちゃんが食べ方を教えてくれました。とりあえず混ぜるらしいです。すると赤い肉の色が変わっていき、いかにも煮えた肉になりました。そして皿の上の草を適当にちぎって入れて、香辛料も好みで入れて食べます。

ウマー!



結局ベトナムでは3回ほどフォーを食べましたが、ここが一番うまかったです。他のフォーはきれい過ぎるというか、整いすぎるというか・・・。またこの店に行きたいです。