ぜんざいの味。
心の中で叫んだ。
友人と学食上の喫茶店に入った時の事。
25年も前の学生時代のことだ。
店内を見渡すと至る所でぜんざいを食べている。男も女も。
僕はありきたりのコーヒーを頼んだと思う。でも心の中は
「ぜんざい!ぜんざい!」だった。大の甘いもの好き。
本当はぜんざいを食べたかったけれど、男が喫茶店でぜんざいは頼めなかった。「見栄」って奴だ。
何度か後に「ぜんざい」と頼んだ。周りの反応はいたって平然。すんなり受け入れてくれた。
店の名物メニュー。誰もが1度は食べているのだろう。
ここ大阪は「夫婦善哉」の街。男も女も、家でも外でもぜんざいは身近にあるのだ。
それからは何度となく、たとえ独りで入っても名物ぜんざいを頼んだ。懐かしい大阪の味だ。
今日は鏡開き。
お汁粉が定番だろうが、やっぱりぜんざいだ。
味は・・・・、う~ん甘過ぎる。缶入りゆで小豆の味だ。
次は小豆を戻すところから始めよう。