娘と、交換日記をしている。かれこれ8年、27冊目。
お手紙交換が大好きな小学校一年生だった娘が、毎日のようにお手紙をくれるので、スクラップブックに貼って私もお返事を書いていたのだが、それならば最初から交換ノートにすれば良いのでは?と始めたもの。

ほんのちょこっとだけ、あまりにも文章がはちゃめちゃなのと語彙が少ないのが、この交換日記で向上すれば良いなぁという邪な想いがあったことは墓場まで持っていきたい。

始めた当初の「母は絶対的存在」という状況から、今や「母の価値観も数ある考え方の一つ」と考えられるほどに娘が成長していることを、とても嬉しく思う。

価値観が多様化している今の世の中で、他人の価値観に振り回されず自分の価値観や期待を他人に押し付けず、自分の「幸せ」を追求できる人であってほしい、願わくば人を「幸せ」にでき、必要に応じて他人の助けてほしいことや自分の助けてほしいことを、素直に受け取れ、伝えられたら素敵だ。

我が子たちに直接何かをしてあげられること、というのはどんどんと少なくなっている今、私の人生の時間のかけどころのバランスは、少しでも安心して暮らせる社会を作ることに、シフトしていきたいと思うこの頃だ。

交換日記は、「もうやめよう」と言われるか、自立していって物理的にできなくなるか。その日まで、精一杯愛を伝えたい。