私は、お酒を飲まない(飲むことを16年半前からにやめた)アルコール依存症者です。


依存症からの回復には、当時は「底つき体験」が必須のような風潮でした。私も、底をついて、精神病院の閉鎖病棟に入院経験があります。この入院を境に、お酒を今日まで飲んでいません。ノンアルコールビールは飲んだけど。


なんでお酒がやめられたか、振り返るとはっきりした理由があります。


それは、回復したアルコール依存症者との出会いが全てです。ひとりだけではなく、退院後には施設に通所しつつAAミーティングに毎日参加したのて、不思議とあれだけしつこかった飲酒欲求もなく、お酒のない日々が続きました。



お酒が止まる日々がすすむにつれて、お酒を飲まないで豊かな生活をしている回復したアルコール依存症者は、上の画像の2冊を大事にしていることがわかってきました。


ずっと断酒をしていくぞ!自分の意思で!という考え方は、必ず再飲酒して、またひもじい生活になることもわかりました。


ミーティングは、かなりずっと参加していたのですが、どうしても特定の仲間に対する人間関係がうまくいかず、うつ病にもかかり、足が止まってしまいました。


ただ、大切な仲間(現在は長寿を全うされて亡くなりました)が、一緒に「アルコホーリクス・アノニマス(通称ビッグブック)」の読み合わせに声をかけてくれたことがあり、そのときに使った本(画像右)は、どうしても処分できません。


月末に引越しを予定しており、多くの書籍を処分したのですが、ビッグブックと、日めくりカレンダーのような依存症の回復エッセンスが詰まっている「今日を新たに」は、手元に残すことにしました。読み返す日が、またやってくるかも知れないので。


いま、アルコールや薬物やギャンブルにはまっ抜けられなくて困っているかたや、ゲーム、ねっ、買い物依存、ACで生きづらさを抱えて困っているかたには、ビッグブックを手にとってみて、お酒の部分を自分の困っている問題に置き換えて読んでみていただくことをおすすめします。


新しい人生のターニングポイントに、きっとなるはずです🤗。