自宅のデスクトップPCは先月メモリをDDR4-3600に交換して調子がいいので、最新型のAMD Ryzen 7 9800X3D CPUはいつでもいいという気持ちになっていたが、ついにツクモの予約販売で9800X3Dを手に入れた.値段は93,800円.今まで2年3か月使ったRyzen 7 5800X3D CPUは50,800円で買ったのでだいぶ値上がりした.

 

写真1に新調したパーツを示す.組み合わせるマザーボードは ASUS ROG Strix B850-F Gaming WiFi である.これはCPUのオーバークロックができないB850チップセットを使った中で一番上等な製品で52,800円.このマザーボードは長く使うつもりなので電源回りが強いのを選んだ.16コアのCPUでも余裕だろう.写真2はCPUをこのマザーボードに取り付けたところ.

 

写真1.左がマザーボード、右上がCPU、右下がメモリ.

 

写真2.CPUをマザーボードに取り付けたところ.

 

メモリはDDR5-6000 (OC) の Corsair Vengeance RGB DDR5 CMH32GX5M2B6000Z30Kである.EXPO対応でレイテンシはCL 30-36-36-76である.七色に光るメモリがほしかったわけではないが、同じレイテンシでこれが一番安かった18,869円.16GB DIMM2枚で合計32GBは前のまま. 

 

Ryzen 5800X3Dを載せたマザーボードを取り外して、新しいマザーボードに交換した.新調した3点以外は、NZXTの280mm簡易水冷CPUクーラーをはじめもとのままである.写真は新CPUで起動したところ.ちょっとCPU温度が高いようだが,TDPが105Wから120Wに上がったせいか、あるいは使ったグリスが古くてクーラーヘッドとの密着が弱いのか.

 

写真3.新CPUで稼働したところ.白っぽく光っているのがメモリ.

 

作業はおおむね順調にできてWindows 11やApple Musicの認証もすぐできた.一点だけ気になるのはOSがブートする前にセキュリティ関係のメッセージが出てくる、Bitlockerや暗号化なんちゃらについてNを押すとブートするのだが再起動するとまた出る.Win 11 24H2がらみで何かありそうなのでYと答えるのは調べてからにしよう.

 

SiSoftware Sandra Lite 2021でメモリの性能テストをしてみたところ、メモリ帯域は55.738GB/sとなり、交換前のDDR4-3600の38.564GB/sから45%アップしたが、レイテンシは61.9nsで前の56.7nsより9%遅くなってしまった.複合インデックスは2.44kPTで1.75kPTから39%アップした.

 

二世代前の5800X3Dは、ダイの放熱の関係で動作周波数が3D V-Cacheなしの5700Xより低く抑えられていたが、9800X3Dはその制約がなくなったので動作周波数はずいぶん上がった.Microsoft Flight Simulatorで遊ぶには最強のCPUであるが、ビデオカードの Geforce RTX 3060 がボトルネックになっていて毎秒のコマ数 (FPS) はほとんど変わらない.