何かあるものが気に入るとつい色違いなども買ってしまうという話.

 

一月にはEMPEXの温湿度計の色違いが揃った話をしたが(リンク参照),湿度管理のため各部屋に必要なので,加藤木工のも四つ揃った(写真1).

 

 

写真1.Katomokuの上がkm-102NAとBR,下がkm-101BRとNA

 

以前に書いたことあるが,そもそもの初めは2018年の秋に加藤木工の丸い掛け時計(写真2左)が気に入ったので,同じ文字盤で四角い時計(同右)も購入したことだった.僕はこの二つの中では右の四角いkm-37Bが好きだ.丸いのはLemnosからも似たようなのが出ているが,四角いのは類例がない.枠の形,枠の色だけでなくクオーツと電波というムーブメント違いなどこのシリーズにはいろいろなバリエーションがある.幸いこのシリーズはロングセラーになっているので,km-37Bの文字盤を木目に変えたkm-38Bをいつか手に入れようと狙っている.

 

写真2.katomokuのkm-33MRC(左)と,km-37B(右).型番のRCは電波ムーブメントの意味.右が一時間遅れているのはニューヨーク時間を表している.

 

写真3はリズム時計の,枠に象嵌細工が施された電波掛け時計の姉妹モデルRHG-M115(左)と-M116(右)である.シチズンブランドで売っていた時代からリズム時計は象嵌の掛け時計をラインナップに加えていたが,2019年2月発売のこの二つのモデルが最後となり象嵌付きの掛け時計は現在のラインナップにない.ムーブメントは単3四本使う同じものだが,枠の色を青と緑,枠の形を丸と八角形に変えただけでなく,象嵌で描かれたバラの数も違うし,数字のフォントも違うし,時針分針も変えておりかなりのこだわりをもって作られたシリーズである.

 

写真3.RHG-M115(左),RHG-M116(右).右の方がバラの花の数が多く値段も高い.

 

次のリンクは発売時のニュースリリースで,目標年間販売台数が丸いの400個,八角300個というのは控えめな数値だ.発売当初の価格はそれぞれ44,000円と55,000円だったが,2022年6月より66,000円と77,000円に大幅値上げされている.手作りゆえのコスト高と売れ行きの低迷が象嵌時計打ち切りの理由かと思われる.

 

 

M115の方は下のエントリーで書いた通り新品で購入したが,M116は製造終了後の2023年4月にヤフオク!で未使用品を半額で手に入れた.

 

 

 

写真4は,上の象嵌時計と同時期に発売されたPISTAというシリーズのサイズ違いPISTA-M2と-M3である.レトロな数字のフォントが魅力的だが,これは同社の初期の目覚まし時計”リズム”に使われたフォントを復刻したものだそうだ.完全に相似ではないようで小さいM3の方が締まって見える.ムーブメントも違っている.M3は写真3の象嵌時計と同じ単3電池4本で5年もつ電波式で秒針はスイープするが,M2は一秒ごとにすうっと動いては止まりすうっと動いては止まり,スイープ式とステップ式を合わせたようなサイレントステップというこのムーブメント独特の動きをする.

 

写真4.左のPISTA-M2は362mm径,右のPISTA-M3は302mm径.

 

M2もM3も部屋が暗いときには秒針が12時で停止するが,明るくなって秒針が再起動するときには,M2は秒針が現在時刻を目指して右回りに追いかけていくがM3はゼロ秒になるのを待って動き出す.M3の方が合理的だ.M2は長波の標準電波が受信できないときには,ラジオの中波放送の時報の受信を試みる”スリーウェーブ”式である.そのためか単3電池を6本も使う.今だったらGPSの電波を受信するところだが,M2のムーブメントの方が設計が古いように思われる.

 

次のリンクはPISTAシリーズ発売のニュースリリース.

 

 

PISTAシリーズはレギュラー商品にするつもりだったのかもしれないが,現在はなくなっている.M3は以前書いたように百貨店で購入したが,M2は2023年9月にラクマで未使用品を半額以下の13,000円で購入した.