ソニーEマウント用の50mm標準レンズ三本の簡単な撮り比べをやってみました.三本とは:
Zeiss Loxia 2/50
Sigma 50mm 1:2 DG DN
Sony FE 2.5/50 G
です.ボディはSony α7C IIで感度はすべてISO100.まずはF11に絞った全体像から(写真1~3).曇りですが太陽の大体の位置はわかります.画面に太陽が写り込んでいる逆光です.
写真1.Zeiss Loxia 2/50, F11, 1/60秒.
写真2.Sigma 50mm 1:2 DG DN, F11, 1/60秒.
写真3.Sony FE 2.5/50, F11, 1/60秒.
35mmフルサイズの一眼カメラではF8~11で解像度が最高になるレンズが多いといわれており,どのレンズでも写りにあまり差がなくまります.画角はSonyだけやや広め(焦点距離短め).色味の差はあるように見えます.Loxiaは暖色系でSonyが青い.Sigmaはその中間です.次は開放での画像を見てみましょう(写真4~6).
写真4.Zeiss Loxia 2/50, F2, 1/2000秒.
写真5.Sigma 50mm 1:2 DG DN, F2, 1/2000秒.
写真6.Sony FE 2.5/50, F2.5, 1/1250秒.
四隅の周辺減光はLoxiaが一番はっきりしています.写真7~9で中央付近を切り取ってみますが,どのレンズも変わりなくシャープです.
写真7.写真4の中央付近のクロップ.Zeiss Loxia 2/50, F2, 1/2000秒.
写真8.写真5の中央付近のクロップ.Sigma 50mm 1:2 DG DN, F2, 1/2000秒.
写真9.写真6の中央付近のクロップ.Sony FE 2.5/50, F2.5, 1/1250秒.
一方周辺の画質ははっきりした差があります.写真10のLoxiaは収差による解像度の低下がはっきりと認められるのに対し,写真11のSigmaは周辺でもシャープです.写真12のSonyは開放F値が2.5ですがF2のLoxiaとSigmaの間くらいの画質です.
写真10.写真6の左端付近のクロップ.Zeiss Loxia 2/50, F2, 1/2000秒.
写真11.写真5の左端付近のクロップ.Sigma 50mm 1:2 DG DN, F2, 1/2000秒.
写真12.写真6の中央付近のクロップ.Sony FE 2.5/50, F2.5, 1/1250秒.
以上,Sigma 50mm 1:2 DG DNが解像力と周辺光量の点では開放から優秀であり,Zeiss LoxiaとSony FEはそれよりワンランク落ちる結果でした.確かにSonyAlphaBlogが作った一覧表では,SigmaがExcellentなのに対してZeissとSonyは一つ下のVery goodに位置しています.SonyAlphaBlogの一覧表はわりと信じられるようです.ちなみにVoigtländerのAPO Lantherは一番上のOutstandingです.