ビデオカードをダウングレードしました.

 

今までのがGeForce RTX 3070 Ti 8GBで,新しいのがRTX 3060 12GBです.

 

4K液晶モニターでMicrosoft Flight Simulatorを遊ぶには上位のビデオカードでないといけないので,290Wも喰う3070 Tiを使っていました.それでFPSは32~33.しかしRTXの3000番台ではDLSSという仕組みが導入され,ビデオカードの性能に応じた解像度や画質でレンダリングした画像をアップスケーリングするようになりました.これを用いると3070 Tiの推奨設定でレンダリング解像度は2560x1440ドットになり,上空を巡行しているときのFPSは75前後にアップ.余裕の性能を発揮するようになりました.

 

290Wのビデオカードでもトラブルなく普通に使えるということを経験したのは収穫でしたが,やはり不安は払しょくできないので,Asus GPU TWEAK IIIでビデオカードのパワーターゲットを100%から下げて使っていました.それが三日前,新しくPCを組み立てる学生さんに訊いたところ3070 Tiを引き取ってくれるそうなので,ビデオカードのダウングレード計画を発動しました.

 

RTX 4070が消費電力200Wで性能は3070 Tiを少し上回り,今月発売された強化版の4070 SUPERも220Wですので,その辺が順当ではありますが,ちゃんとしたものは値段が十万円以上します.性能は少し下がっても構わないので,RTX 3070 Tiと同世代ではありますが,ビデオカード系VLoggerであるO!Technologyの調査によりRTX 3060のビデオカードの中で最強と太鼓判を押されたGigabyte GV-N3060AORUS E-12GDをAmazonで購入しました(写真1).値段は65,103円だったので3060搭載のビデオカードの中では割高です.外箱には擦った跡があちこちにあり,棚ずれ品というやつかも知れません.

 

写真1.Gigabyte GV-N3060AORUS E-12GDの外箱.

 

写真2の上は今まで使っていたASUSのTUFシリーズの3070 Ti 8GBです.下のAORUS 3060 12GBは消費電力が170Wと3070 Tiの六割であるにも関わらず厚みも含めてカードサイズがTUFとほぼ同じであり,同等レベルの冷却機構を備えているところがすごいです.さらにオーバークロックに備え,電力は240Wまで,VRMも400Aまでの電流を流せるようになっているそうです.それに伴い,通常の3060のビデオカードは補助電源が8pin一本ですが,AORUSは6pinが追加されています(写真3).

おじさんはこういう「実はスゴもの」に弱いのです.

 

写真2.上はこれまで使っていたASUS TUF-RTX3070TI-O8G-V2-GAMING,下が新調したAORUS 3060 12GB.

 

VRAMは3070 Tiが8GBなのに対しAORUS 3060は12GB積んでいます.レビューサイトによると今現在12GB必要なゲームは少ないとされていますが,画像生成AIを使うときには顕著な効果がみられるそうです.二,三年後にはゲームで必要なVRAMも増えていくでしょうからので,12GBあるのは心強いです.

 

写真3.PCに取り付けたところ.普通の3060カードは外部電源が8pin一つだが,AORUSでは6pinがもう一つ増設されている.


GPU TWEAK IIIのOC Scannarという機能を使って,個体のばらつきを調べた結果,パワーターゲット100%のままでGPUクロックを2017~2025MHzまで上げることができました.3060の定格は1777MHzです.メモリも15Gbpsから15.4Gbpsに上がりました.その結果,普通の3060のビデオカードはベンチマークで3070 Tiに対して6割程度の性能を示すのに対し,僕のビデオカードではMS Flight Simlatorの巡行時のFPSは53~55で,ほぼ7割の性能を発揮しています.NVIDIAによるDLSSの設定値は3060も3070 Tiも同じでした.わりと大雑把ですね.

 

スゴものビデオカードを手に入れ電力と熱に対する不安も緩和されたので今はハッピーです.